ノスタルジア理解らされ譜面紹介(バラエティ・クラシック編)

はじめに

こちらは音ゲーマー向けの内容となっています。(スマホ音ゲーやってればギリ伝わるかとは思います)
音ゲーに興味が無い方は読んでもあまり分からないと思います。


理解らされたい

ノスタルジアやってる猫の皆様もやってない音ゲーマーの皆様もこんにちは。

前回の記事はいかがでしたか?
まだ見てないよ〜って方は以下から飛べますので是非ご覧になってくださいませ。

前回のは入門編ということもあってあまり譜面の圧はなかったかもしれませんが、なんちゃってピアノゲームらしい難しく素敵な譜面を紹介できたのではないかなとは思っております。
ではでは、今回は本番に行きましょう!

紹介の前に改めて本記事に「理解らされ譜面」の定義を説明します。
もちろん造語ですが、ざっくりいえば
ノスタルジアなんて簡単じゃーん!って思っている他機種音ゲーマーを(ノスタルジアに慣れ親しんでいる人ごと)叩きのめす譜面
のことを指すことにします。
このゲームの最高難易度はReal◆3(内部難度13.5)なのですが、この難易度はノスタルジアらしい難しさではない譜面も少なくないので、今回はノスタルジアらしく難しい譜面を選出していきます。

選出基準として
・難易度が高い
・ノスタルジアらしい速度変化などの癖
・スライドの通用しにくさ

の3点を重視します。
ただし、1点目の「難易度の高さ」については最高難易度を取り扱うわけではなく、目安としては難易度12.5相当であれば満たしているものとします。

高難易度譜面を見ることで逆に燃えるようなタイプの音ゲーマーに「ノスタルジアって楽しいよ!闇だよ!楽しい!!!!!!」っていうことを全力で伝えたい歪んだ愛の記事です。
わたしは歪んでます。好き。


紹介の見かた

前回より複雑になっておりますので詳しく説明します。


◎曲タイトル 【①】
名義・筐体上の名義 【②】
難易度・Basic / Hard / Expert / Real(内部難度) 【③】
解禁・解禁方法 【④】
youtubeのプレイ動画 【⑤】
(以下ここに雑記が入ります) 【⑥】

【①】曲タイトル
これはそのままです。
筐体上の曲タイトルをそのまま載せています。
遊びたいときはこの曲名で探してください。

【②】名義
その曲の筐体上の名義を載せています。
版権曲でカバーなどが行われている場合など、筐体上の名義が存在しないことがありますが、その場合は「(なし)」と表記します。

【③】難易度
左から Basic / Hard / Expert / Real(内部難度) の順で載せています。
記事内で紹介している譜面は太字にします。
Real譜面は存在しないことがありますので、その場合は省略しています。
Real譜面は難易度が独自のもの(3段階)になっています。また、筐体上に表記のない内部難度も併記します。(これはGradeの計算に使われています。SEGA音ゲーマーなら伝わりますね)

【④】解禁
今回紹介する曲は初期開放されておらず、特定の解禁手順を踏む必要のあるものも存在します。
その曲の現行バージョンであるOp.3における解禁方法を記載します。
解禁せずに遊べる曲は「初期開放」と表記します。
また、記事公開時点で解禁不可能な曲は「【現在解禁不可】」と表記します。
なお、全曲共通で
Expert譜面を遊ぶにはHardのAランク(850000点)以上
Real譜面を遊ぶにはExpertのAランク以上+ゲーム内通貨(nos)

が必要です。ご留意ください。

【⑤】動画
紹介したい譜面の動画を埋め込みしています。
今回の記事作成にあたり、ノスタルジアのトップランカーである「EXP?」様( @exponent_iidx )より動画引用許可を頂いています。
改めてご快諾ありがとうございます。

【⑥】雑記
曲や譜面についてつらつらと書き連ねていきます。
どこら辺がどう難しいのかについて分かりやすく説明できたらいいかな〜とは考えています。

以上となります。
それでは本編をお楽しみください。


バラエティ編

ジャンル「バラエティ」にはインターネットを中心として話題になった楽曲が主に収録されています。
「ポップス」「アニメ」などとジャンルを共有していることも多く、今回は「バラエティ」にひとまとめにして紹介します。
全体として見ると、難易度がやや低めだったり、ボーカル合わせの譜面であったり(他音ゲーの感覚に近い)と理解らされ度の低い譜面が多数なものの、それでもヤバいやつはヤバいんです。

①Altale
名義・削除
難易度・5 / 7 / 11 / ◆2(12.0)
解禁・初期開放

BMSにて登場した「削除」さんの楽曲です。
deemo・チュウニズム・ボルテにも収録されていますが、こちらは削除さん自身によるアレンジが加わっているノスタルジア独自のものとなっています。

難所はなんと行っても序盤終盤に降ってくるなっが〜い左手階段で、スライドで誤魔化すのはかなり困難なため指で拾っていくことを要求されます。
幸い動きはワンパターンで、手の位置も固定で問題ないため、指の動きさえ身につければかなり楽になります。
しかしながら、ここが解決すると今度は中盤の超高速階段がネックになるという……
内部難度は12.0扱いとなってはいますが、12.5の難しさはあると思います。

②世界五分後神話
名義・有形ランペイジ
難易度・4 / 7 / 11 / ◆2(12.5)
解禁・初期開放

「有形ランペイジ」は「sasakure.UK」さんがプロデュースするバンドで、ボーカルはポップン勢には馴染み深い「mami」さんが務めています。

この譜面はなんといっても曲が複雑!!!
いかにもsasakure.UKさん、って感じの変た…リズム難で、BPMが揺れているわけでもないのにとにかく叩くタイミングを掴むのに苦労します。
リズム難にえてして多いのが「リズムさえ分かれば楽」ってものなのですが、この曲はシンプルに譜面もエグいので分かってもキツいです。
指押しが通用する場面が多いので使っていきましょう。
また、終盤には非常に難しい両手発狂が降ってきます。無理です。

それはそうと、この複雑さ故にノスタルジアで弾けたときの気持ちよさも楽しさはかなりのものです。
ぜひ極めてこの難曲を弾ききってみてください。

③NEGAI
名義・豚乙女
難易度・3 / 7 / 11 / ◆2(12.5)
解禁・初期開放

執筆者イチオシの楽曲&譜面です。これを紹介したかった。
この曲は東方アレンジ楽曲ではあるものの、ノスタルジアのために書き下ろされたノスタルジアだけで遊べる東方アレンジとなっています。

ピアノとボーカルのみで構成された楽曲で、とてもしっとりとした優しい曲調と歌詞に、よくよく聞くと終始荒れ狂ってるピアノが印象的な楽曲です。

譜面ですが、最初から最後までめちゃくちゃ難しいです。
左右ともに終始中速階段が降り注ぎ続ける難譜面で、数箇所同時押しも混ざるのでどう叩けばいいのかさっぱり分かりません。
内部難度12.5となってはいるものの、13.0だと思って挑むことを強く推奨します。
なお、理解不能レベルに難しいところはほとんど存在しないため、超上手い人であれば叩きやすい譜面らしいです(伝聞) 

楽曲や譜面の特徴ゆえに、これを指押しで弾ききったときの気持ちよさはもうほんと、トリップしそうなくらいです。
これを指でしっかり弾けるようになるのが筆者の当分の目標です(そして一生無理そう)
あんま早くないので筋肉さえあればなんとかミシンできちゃいますが、ぜひ皆様も指で弾いてみてください。


クラシック編

ノスタルジアはなんちゃってピアノゲームです。
故に先人たちが遺した数々の狂った譜面はノスタルジアでも狂うことになります。
判断基準にもよりますが、ノスタルジアで最も難しい10曲を挙げたとしたら半数以上はクラシックが占めることになるでしょう。
今回はその域まで達しちゃった譜面からは目を背け、その少し下にある難譜面たちに目を向けていきましょう。

①neko fun jitter
名義・Neko M@mma Team
難易度・4 / 6 / 8 / ◆2(12)
解禁・初期開放

恐らく最も多くの日本人が弾けるだろうピアノ曲「猫踏んじゃった」のアレンジです。
なんかにゃーにゃーすごいことなってます。
Expertも8とは思えない難しさです。

アレンジされたことによって階段主体の総合力譜面に化けました。
階段の形が幅広く、上級者の練習にはぴったりです。
全体的な難易度としては12.0上位くらいに収まるとは思うので、本記事の中では最もとっつきやすいとは思います。

難所は二箇所で、終盤の二重螺旋階段とその直後の混フレ地帯です。
特に混フレ地帯は左手の配置が厳しいところがあり、そのまま右手も崩されやすいです。
テンションの上がる良い難譜面ですのでぜひやってみてください。

②ピアノソナタ 第15番第一楽章
名義・モーツァルト
難易度・4 / 8 / 12 / ◆2(12.5)
解禁・初期開放

楽曲を語るまえに少しノスタルジア、いや、音ゲーにおける難易度の話をしましょう。
長くなるので興味無い方は次の段落を飛ばしてください。

ノスタルジアのクリアやランクはBasicモードではスコアのみによって決定されます。jubeatやmaimai、クリアという概念が形骸化しているチュウニズムなどもこれにあたりますね。
こういった音ゲーにおいて難易度決定というものは非常に難しく、何を以って難易度を設定するのか、は恐らく各社頭を悩ませているところでしょうし、プレイヤー間においても同じ譜面なのに難しさの印象が異なる結果を生みます。
具体的に言うと、このような音ゲーは「ある程度のランクまでは」発狂の影響度が非常に低く、簡単なところの割合が難しさに直結します。しかし、「超高スコアを目指すと」これが真逆になります。
難易度10の譜面を想定したときに「全体は9だけど一瞬だけ12が降ってくる」譜面と、「終始10上位が降り注ぐ」譜面だと、始めたてのうちは後者のが遥かに難しいんですよね。
ただ、Gradeやレートを稼ぐ段階になると、大抵は11以上の地力がある上でフルコン&高スコアを取ることになるので、後者の方が簡単になる。
ここを理解していないと難易度議論が平行線をたどることになる恐れもあります。
さて、これまでの話を踏まえると、下から目線での難易度というのは「どれだけ簡単なところが多いのか」に強く依存していると言えるのではないでしょうか?
じゃあもし「難しいところはないけど簡単なところが一切なかったら」その曲の難易度はどうなるんでしょうか…?

本題に戻ります。
わざわざ長々と話しましたので読んだ方はお察しでしょう。
この譜面は「12.5として難しいところは一切ないものの、12として簡単なところも一切ない譜面」です。
それだけで筆者(Grade6200)にとっては「12.5で最も難しい1曲」になりました。
こう譜面見るとほんと圧ないなあ、って感じるんですけどね。やってみるとまあスコアが取れないのなんの。
実際問題、Sランクを取る難易度で語れば客観的に見ても12.5最上位の譜面です。

一応解説すると、最初から最後までやや遅い16分階段やトリルが振り続ける譜面です。両手同時に変な動きさせるところもないですし、階段もほとんど単発で難しそうに見えません。
ミシンするには地味に速く、スライドするには遅すぎる、この指押しするしかない絶妙な階段の速さと、一切存在しない回復地帯がこの譜面の難しさの本質です。
音ゲーの難しさは見た目の派手さだけでは決められないってことですね。
なお、Expert譜面もRealからトリルを省いただけで階段はそのままといった有様で、凄まじく難しいです。相応の実力がないとそもそもRealが遊べません。なんてこった。

余談ですが、リアルピアノにおいてはほぼ完璧に弾くことが求められるので、音ゲーでいうフルコン高スコアを目指す形になります。
ゆえに極端に難しいところのないこの曲は比較的にいなしやすく、クラシックの中では中上級程度の難しさとして扱われています。
ノスタルジアでは超上級曲と肩を並べてるのを考えるとちょっと面白いですね。

③協奏曲第4番ヘ短調 RV 297「冬」より第一楽章
名義・ヴィヴァルディ
難易度・4 / 7 / 12 / ◆3(13.0)
解禁・「Forte&Op.2イベント」→「銀雪きらめく山脈」

BEMANI勢なら誰もが知ってるだろう「V」の原曲です。
知らない方のために「V」の話をしますと、beatmaniaIIDXの5th styleで登場した曲で、当時としては圧倒的な難易度で衝撃を与えた曲です。
「V」といえばなんといっても何度も降り注ぐ二重トリルが印象深く、Vといえば二重トリルと返す人は多いのではないでしょうか。

さて、ノスタルジアの「冬」の話に移りましょう。
Expert譜面は二重トリルではなく、片手の1個2個トリルで降ってきました。
(正直に言うとこっちのが叩きづらいんですが、)やはり二重トリルじゃないと音ゲーマーとしては物足りないというのが心情で、Real譜面を多くの人が心待ちしていました。

そんな中追加されたReal譜面ですが……
なんと、Vでいう二重トリルが全て4個押し縦連になって降り注いできたのです。
いや、あの、はい。無理!!!
いや確かにさ、ヴァイオリンでは実際全部同じ音なので二重トリルではなくこれこそが正しい姿なんですよ、うん。でも鍵盤でこれは……きつい………
現実問題としてこの縦連はリアルピアノでもキツすぎるので疑似トリルにしてそれっぽい音で表現することが少なくないんですが、ノスタルジアでは容赦なく縦連にしてきました。鬼か。

あとなんかVより速くなってませんか。速くなってますよね。
さっきから縦連の話しかしてないんですけど、普通に縦連以外もめちゃくちゃ難しいです。簡単なところがほとんどない。
内部難度は13.0ですが、文句なく13.5でいいと思います。


あとがき

以上、バラエティ&クラシック編でした。
ぶっとんだ譜面ばかりで楽しくなってきましたね。楽しくなってきたでしょう?
というわけでみんなノスタルジアやりましょう

次回はBEMANI編の予定です。
BEMANI勢の非ノスタルジアプレイヤーなら「この曲がこんな難しいなんて!」って譜面が多数登場する予定ですのでお楽しみに。

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