ゲーム音楽について語る

ほたる@ナゾネコ団

この記事は、
(1stシーズン)謎解きクラスタによる謎以外 Advent Calendar 2018 - Adventar 
の12月11日の記事です。

【まえがき】

こんにちは。
ほたると申します。
毎年自分の誕生日を忘れる(正確には誕生日は覚えているのだけど今日の日付を覚えていないので結果的に忘れる)ので今年は誕生日にnoteを公開することにしました。祝え。さあ祝え。

noteを書くのは1年ぶりになりますね。
謎なし語りという事で、恐らくわたしの一番の趣味であると言える「音楽ゲーム」……ではなく、「ゲーム音楽」について語ろうかな、と思います!
だって謎クラ音ゲーマー多いじゃん。わたしが語るまでもなく誰かが語るでしょ。ボタンない音ゲー無理な過激派のわたしよりずっと秀逸な記事書くでしょ。

というわけで、語っていこうと思うのです……が……。
まず先に断りを入れておきます。


【記事を読む方へ】

わたしの音楽の楽しみ方は「感性に身を委ねる」ものです。
そのため、音楽についての知識を意図的に入れておりません。
なので、専門用語等様々な事が分からず、見当違いのことを書いてしまうかもしれません。
その点を理解した上でお読みください。

では、本題に入りましょう。


【ゲーム音楽は基本的に紹介できない】

出落ちかよ。語るんじゃなかったのかよ。
……しかし、これはゲーム音楽を語る上では避けては通れない問題となります。
そして、それ故にわたしは今回noteとして書こうと決めました。

みなさんこのような経験をしたことがありませんか?
「友達から激推しされたゲーム音楽がイマイチぴんと来なかった」
……そりゃ音楽の趣味なんて人それぞれですから、当然この現象は日常的に起こるものではある……のですが、ゲーム音楽においてのこれはまだ原因が考えられるのです。


【単体としてのゲーム音楽】

ゲーム音楽好きが見たら大炎上しそうなことを敢えて書きます。
ゲーム音楽ってそれ単体として聞いたときに凄まじく魅力的に感じる曲ってそこまで多くないと思うんですよ。

もちろんあるのは事実なんですが。
ドラクエとかゼルダの伝説とかここらへんのメインテーマは作品を経るごとにどんどん洗練されていってもはや曲単体として聞いても心に響いてきますよね。
最近の有名どころでは『Jump Up,Super Star!』(スーパーマリオ オデッセイ / switch)とかですかね。
また、オープニングのテーマソングなんかも基本的に単体として聞いても魅力的に思えるような曲になっています。やはりオープニングはつかみとしてとても大切ですし、CMとかでも使われる曲でしょうから、単体として魅力的な曲にするのは自然でしょう。

とはいえ、やはりそこまでこういうタイプは多くないと思う。
では何故ゲーム音楽が好きかと言われれば、「ゲームとの相乗効果」にあると思うんですよ。
つまり、ゲーム音楽の良さってのはゲームやんないと分かんないんですよね。紹介できるわけがない。
よって、ここから具体的曲名で紹介も致しますが、たぶんyoutubeで調べてもあんまり盛り上がらないかもしれません。
要するにだ。ゲームを買え。はい。

さて、「ゲームとの相乗効果」と言いましたが、これには大きく分けて2種類あると考えています。
「雰囲気補正」と「ライトモティーフ」今回はどちらも紹介します。
この2つは明確に区別されるものではなく、この両者の相乗効果によってより大きな感動を生むことも多々あります。


【雰囲気補正】

ゲームとは「自らの責任のもとに進む物語」だと私は考えます。
もし主人公のせいで誰かが死んだとして、一本道のストーリーならば、当然そのことはプレイヤーがプレーする前からプログラムで定められた運命なのだけれど、もしその前にゲームを止めていればその死は起こらなかった。よってプレイヤーの責任です。

この覚悟を持って進めるゲーム、精神状態と音楽がマッチしたときにはトランス状態になります。ヤバい。
場合によっては寝込んだりする。ヤバい。

まぁそこまでは言わないまでも、盛り上がるシーンでは盛り上がって欲しいし、悲しいシーンでは物哀しい雰囲気の曲が流れて欲しいし、環境を楽しむ系なら環境にあった音楽が流れて欲しい、っていうのはおそらく万人が同意することと思われます。

さて、ここから実際に色々紹介していきますが、雰囲気補正っていうくらいです。当然曲単体で聞いても100%の魅力は分かりません。
それどころか、その曲が大好きな人はその雰囲気込み込みで好きなんですから、もし曲名でググったりしたものなら「容赦なくネタバレを食らいます」。
作品名紹介するから、さぁゲームを買え。買うんだ。

なるべくこちらでもネタバレには配慮しますが、紹介する手前最低限のネタバレはしてしまいます。
ご了承ください。
では、まずは有名どころで。

『狂花水月』(星のカービィ トリプルデラックス / 3DS)
2014年夏に行われたユーザー投票型のランキング「第8回 みんなで決めるゲーム音楽ベスト100」で1位を獲得した曲です。
この曲に関しては後者のライトモティーフも多分に含まれているため、ここで紹介するのは微妙なのですが、雰囲気補正での評価が高いように思われるためここで紹介します。
本ゲームのラスボス戦闘音楽の1つです。曲タイトルを見て察した方も多いと思いますが「鏡花水月」をもじっています。
元の四字熟語にふさわしく、カービィシリーズの中でも非常に「美しい」という単語が似合うボスになっています。そして、曲も意図的にその美しさを表現した激しくも透明感がある曲になっています。
あまりカービィらしくない、と感じる曲なのですが、このシーンこの状況にドハマりしてて最高です。

『※曲名ネタバレのため割愛』(世界樹の迷宮 / DS、新・世界樹の迷宮 3DS)
世界樹の迷宮というゲームがあります。こちらは地下にできた「世界樹」と呼ばれる樹海を下っていき、未開の地で自ら地図を作りながら踏破していく高難度のRPGです。
さて、この樹海ですが、5階下るごとに雰囲気が一変します。始めはきれいな森林だったのに、第二階層ではジャングルっぽくなり、次には!?となる変化をします。
さて、この音楽はその第五階層に辿り着いてしまったときに聞くことの出来る曲となっています。
驚くべき変化を遂げていく樹海。段々と変化の法則もなんとなく察してきます。第四階層からどう変化するのか、不安の入り交じった期待を胸に足を踏み入れたプレイヤーに「それ」は現れます。
思考が停止するような文字列。目を疑うような光景。あまりに壮大な音楽。……今まで自分が歩いてきた世界樹とは。この世界とは。このゲームとは。一体なんだったのか。
……風景と音楽に圧倒されながら。プレイヤーは少しずつ気付いていきます。
「自分は辿り着いてはいけない場所に辿り着いてしまった。」
しかし、見えている景色は。音楽は。あまりにも美しく。切なく。物悲しい。否が応でも足は動く。そして、もう少し歩いたときにその気付きは確信に変わります。
この確信の中、歩みを止められないプレイヤーにずっとこの曲は寄り添います。間違いなくやった人にしか分からない感覚。

『fluquor』(deemo / スマホ)
deemoとはスマホの音ゲーです。常に言ってますが何度でも言います。deemoは音ゲー好きじゃなくてもやれ。たった216円だ。やれ。
音ゲーというのは基本的には主役は音楽です。なので、ストーリーは雑になりやすいのですが、deemoは雰囲気とストーリーに軸を置いたゲームです。曲はほぼピアノ曲のみ。ストーリーも文字や声の情報無しに視覚からの想像に委ねてきますがそれがいい。
さて、この曲はこのゲームのEDに関わってくる曲になってます。今回はこのED全体を評価したい。
ストーリー自体が奇抜というわけではない。なのに、これを音ゲーとして、音ゲーでしか出来ない表現を持って見せてきたことに衝撃を受けた。
この曲をプレイ中、画面が滲んで譜面が見えなくなるという不具合が多発するのですが、現時点での対策は不能です。……どういうことか言わなくても分かるな?

……長くなりすぎる。こんくらいにしよう。


【ライトモティーフ】

えーとですね。ゲーム音楽語るのなら、この話しなきゃいけないんですけど、正直話したくないんですよねえ。。いかんせん私が詳しくない。間違ってたらごめんね。
さて、よくわからんので、とりあえずここでは「一度使ったフレーズを意図的に他の曲でも使い回すこと」と定義させてください。

映画でもよく使用される表現ですね。
表現技法の仕様上、「元となる曲を聞いていること」が必須になります。なので、基本的にはタイトルBGMのようなまず耳に残っているだろう曲が選出されます。

だいたいのゲームで使われている表現ではあるのですが、これを語る上では避けて通れない作品があります。
それを含めて紹介していきましょう。
あ、やっぱり曲だけググってもなにも面白くないですよ。ゲームを買え。

『※UNDERTALE全般』(UNDERTALE / PCなど多数)
最近話題をかっさらったインディーズゲームですね。今ならswitchでも買えるようになりました。
このゲームはいままでのゲームになかったような演出やシステムが多く、ゲームとしての評価も非常に高いのですが、今回は音楽について紹介します。
このゲームの音楽は『ライトモティーフでない音楽の方が圧倒的に少ない』といえるほどこの表現が多用されています。
これによって、キャラクター同士の繋がりや隠された感情を文字として語ることなく伝えることに成功しています。
もちろんそれだけではなく、終盤の個人的にゲームの中でもトップクラスだと思っている演出では、曲の空気感とこの表現が相まって他のゲームでは感じようのない感情が涌き出てきます。
とりあえずライトモティーフを知りたいならぜひ。

『Vide Nostalgia』(ノスタルジア / アーケード)
ノスタルジアとはKONAMIのアーケード音ゲーです。ピアノと時計がテーマの久々の完全鍵盤型音ゲーですね。好き。
この曲に関しましては、既に終了した作品(現在次回作のOp.2が稼働中です)のため、ネタバレも遠慮なくしていきます。
ストーリーにおいて、少女の願いを叶えた主人公と猫はノスタルジアという郷夢の世界に別れを告げる。その時に解禁される最後の曲がこのVide Nostalgiaです。
この作品では、ストーリーの主要な曲に共通する導入があり、この曲にも当然それがあるのですが、それが終わった後にこのゲームのファンならば不思議な郷愁感を味わうことになります。
どこかで聞いたような、でもいまいちわからないこの感覚。そしてそれどころではない荒れ狂うピアノ。
それが静まったとき、今度は明らかな郷愁感を味わうことになります。『I』。primo。それは、このゲームのストーリーで最初に触れることになる曲。はじまりの旋律。
ストーリーの最後にストーリーの最初に還る。この曲の自力プレイにはIの演奏が必須なので、そこを活かした仕掛けになっています。
そして『音楽』(Iの原曲)のラストのように盛り上がり、最後にはエントリー画面の音で締める。終わったときには、「ああ、終わったんだ…」と寂しさすら覚えてしまいます。
さて、前半の不思議な郷愁感ですが、実はこれは「曲選択の際に楽曲ジャンル選択画面」に移動した時に聞けるBGMが使われていました。
ストーリーを終わらせるくらいプレイしたことがあるならば一度は使ったことがあるだろう画面。でもさほどBGMには耳がいかない画面。そこのBGMを敢えて使う。
「このゲームのファンならばきっと気付けるよね?」という作曲者の意図を感じてしまうのは考えすぎでしょうか。殆どの人が聞いたことないであろうBGM後半(そこまで聞いてると曲選択時間がほぼなくなる)を先に持ってきているのも嫌らしく愛おしい。

『回歴する追憶の数え唄』(星のカービィ ロボボプラネット)
トリプルデラックスに続く3DS長編カービィ作品です。
この作品はなんていうか、非常に闇が深くてですね…あまり救いがないというか…特にゲームを深く知れば知るほどそれを痛感してくる作品でして、それを含めて段々と曲への印象も変化していくのですが……まぁ語るとキリがないのでとりあえずこの曲を。
ラスボスの戦闘BGMのひとつです。まず、この曲以前に語らなければならないことがありまして、それはこのボス自体が「過去のカービィ作品に深く関連する」キャラクターになっていることです。
つまり、その作品をやっているか否かによってボスの印象が大きく変わってしまいます。
敢えて作品名を言います。「星のカービィ スーパーデラックス / SFC」「星のカービィ ウルトラスーパーデラックス / DS」です。
これらをやっている人ならばそのボスに驚くことになるでしょう。
音楽はタイトルロゴBGMのアレンジ。ライトモティーフというよりはアレンジと言った方が近い(よくわかってない)気がするので敢えてアレンジと言っておきます。ただタイトルロゴと比べて不協和音などが入っていたりと少々不気味な感じになっています。
ボスの姿も相まって不思議な感覚の中で戦っていきます。そして気付く、「もしかしてこれ○○○○(※ネタバレ)あるのでは?」…否が応でも焦るプレイヤー、そしてそれに気付く辺りで一気に盛り上がるBGM。その音色は歪んでいて激しく、それなのにどこか寂しい。
さて、アレンジと言っているんならライトモティーフじゃないじゃないか、とお思いかも知れませんが、ライトモティーフはもちろんそれ以外の部分にあります。
それが、盛り上がる直前の部分。そこに数秒だけ入るフレーズ。……しかし、そのフレーズは少なくともゲーム中では聞き覚えありません。でもカービィをやって来た人ならばその特徴的な音色は一気にフラッシュバックを起こすはずです。「アイツ」だと。この音楽は「答え合わせ」だったのだと。
これは20年来のライトモティーフだ。そして、それはより真相に近づいたときに更なる確証を持って襲いかかる。
カービィシリーズだとこれが一番好きだなあ。

こっちもそれくらいにしたい所ですが、最後に語ったカービィ、20年来のライトモティーフとか言ってたじゃないですか。
……最新作の「星のカービィ スターアライズ / switch」がつい最近最終アップデートしたんですよね。そしたら、26年来のライトモティーフやってきやがりました。うっそだろお前。
……ちょっとこっちは現在語れるほど感情の整理がついてないので、とりあえず作品名だけ挙げておきます。


【あとがき】

乱雑に紹介していきましたが、結論を申しますと、「ゲーム音楽はゲームという物語によって音楽にも新しい価値を産み出す」ということを知っていただきたいのです。
だからこそ、やった人とやってない人ではどうしても曲への評価が変わってしまうし、それ故に魅力を伝えるのは困難を極める。

今は数年前ほどではないとはいえ、ソシャゲーが跋扈する時代になりました。
それ自体を否定するつもりはありません。ていうか私もモンストまぁまぁガチ勢ですし。(最近音楽にかなり力をいれていて結構好感を持てる)
ただ、ソシャゲーはゲームシステムの都合上、こういう演出はかなりしづらいんですよね。そこは残念に思ってしまいます。

色んな人が色んなゲームを買って、こういうものを感じつつゲーム音楽をより楽しんで頂けたら本望です。
……ついでにそういうのがあったらネタバレしない範疇でこっそり教えてね。ミンナニハナイショダy…いややっぱナイショにしないで良いです広めてください

にしても……語るの楽しいね???
内容が内容だけに、twitterとかじゃ絶対語れないんですよこれ。やっと語れました。テンション上がりすぎて何かいてるか分からんけど。
こうやって語る機会をくださったうじをさんには感謝してもしきれません。ありがとうございハト…鳥肉…おいしそう……

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!