FRAMEという光
副題:49Elementsはいいぞ
突然ですが、木村龍くんの新ソロ『SPARKLE SIGN 』はもう聴きましたか？
まだの方、つい最近サブスクに追加されたので是非聴いてください。特に憂鬱な朝に聴くといいかも。元気を貰えます。
とりあえず試聴だけでも聴いたら世界が変わるかもしれないです。よろしくお願いします。
今回語りたいのは、この『SPARKLE SIGN 』を含む49Elements09・FRAMEのソロ3曲についてです。
1.アトモスフィア
握野英雄さん、好きだ…………
まず紹介するのは、英雄さんのソロ曲です。私の好きな男性のタイプが正義感が強い人、あと子どもと話す時に目線を合わせてくれる人なんですけど弊社そんな人多くないですか。英雄さんの今回のソロ・アトモスフィアなんてまさに子どもに寄り添って帰る帰り道が浮かんでくるじゃないですか。優しくて温かい。好きだ。
これ、冒頭から本当に温かいんですよ。
ゆっくり遅い 歩調の日もいいだろう
優しいバラードで始まる全肯定タイム。落ち込んで下を向きながら歩いていた帰り道、毎朝挨拶してくれる強面な刑事のお兄さんに優しく声をかけられた記憶が蘇ってきます。
今日をなんとか精一杯 歩こうとしてるって
分かってるんだ
一人で精一杯抱え込み、頑張ろうとしているとちゃんと気付いてくれている。
英雄さんの支え方って、上から引っ張ったり押したり飛ばしたりするんじゃなく、あくまでも側に寄り添うことなんだと感じます。
自分じゃままならない パズル転がってる
でもなんとかしたいって葛藤(Your heart)
この辺の歌詞にも良さがありますよね。1人じゃできないことはわかっているけれど、1人でやるしかない。そう思っている子どもに『そんなことはない、君は1人じゃない(から周りを頼って大丈夫)』と伝えたい英雄さんの心情がありありと伝わってきます。
肩代わり おこがましいよな だけど
隣にいたいんだ
ここの歌詞…！試聴で聴いた時からずっとグッときていました。
このどこまでも相手を思いやり、寄り添おうとする心……握野英雄の"良さ"が詰まった歌詞だと思います。決して善意であっても英雄さんは相手に何かを押し付けないんですよ。あくまでも側にいて寄り添う。そんなところが好きです。
だけど隣にいたいに込められた相手の心を慰めたい、1人にしたくないという優しさが温かいです。
出来ないことしよう それはずっと、キミのそばにいること
Have no fear 一人じゃない
ここも良いですね。英雄さんがずっと繰り返している『そばにいる』『1人じゃない』。この曲を通じて何回も1人じゃないって言われるから本当に自分は1人じゃないんだと思えてきます。
子どもたちに『君は1人じゃない』と伝えたくてアイドルになったアイドル・握野英雄としての生き様をこれでもかと表していて素敵です。
…やっと目線が合った
OK ぶらりいこうぜ
この部分を聴いた時、冗談抜きで泣きました。
「…やっと目線が合った」って本当に嬉しそうに、笑っているみたいに歌っているんですよ。彼が純粋に相手を心配してくれて、相手が顔を上げてくれて嬉しいっていうのがありありと伝わってくるんですよ。素晴らしい歌詞と歌い方だと思います。
私はサイスタがサ終生放送予告の31日からずっと辛くてこの曲を聴くことができず、約1ヶ月の間放置していたのですが色々とあって少し心境の変化があり、やっと聴く気になって聴いてみたんですよ。
そしたら優しくこちらに語りかけてくれる英雄さんの歌があって、最後に「…やっと目線が合った」って嬉しそうに言われて、色々と感情が溢れちゃったんですよね。この人はきっと、私がずっと塞ぎ込んでいた間も励まそうと、声を届けようとしてくれてたんだ。サイスタが終わったらもう彼と会えなくなると思ってた(まぁ割とそうなんですが)けど、それでも英雄さんは側にいようとしてくれるんだ、Pだって1人じゃないと伝えたいんだなと思ったらボロボロ泣いてました。
そんな自分語りは置いておいて、本当にいい歌詞ですよね。見返りを求めない優しさというか、君が笑ってくれることが1番の喜びというか。
「OK、ぶらり行こうぜ」も良い味出してると思います。このちょっと気楽な感じが良い。この人の隣なら肩肘張らず、ありのままを曝け出しても大丈夫かなという安心感があります。まさに近所の優しい兄ちゃんって感じでいいですね。
キミが心を やっかい者と思うのは 違う
伸ばしかけた手 掴めるヤツならここにいるさ
2番の歌詞も良い。英雄さんに限らずFRAMEって基本強い言葉を使わないんですよ。
「前に進もうぜ！」って言いたい時も『不安はどうにかするから一緒に踏み出さないか』『そっと背中押していいかい』など、強制はしないんですよ。あくまでも相手ファースト、それがFRAME。
ところが、今回は『君が心をやっかい者と思うのは"違う"』とハッキリ否定しているんですよね。そこが良い。相手が自分のことを蔑みそうになったら即否定してくれるんですよ。まさに存在全肯定。生まれた瞬間から君の価値は眩しいと断言した男は格が違った。
また、「伸ばしかけた手」というフレーズも好きです。はっきりと大きな声で助けを求めることができなくても、絶対に君のことを見逃さない。何があっても側にいて守ってみせる。そんな英雄さんの気持ちをよく表していると思います。
上述した龍くんの「響くSOS(サイレン) 見つけ出して」に通じる信念がある気がします。
ほんの僅かなサイレンでも見逃さないの、素敵ですよね。
地平線の向こう隠れてゆく あいつがほら また
会いにくるのが 楽しみになる
そんな日々願って
日の出を「太陽が会いにくる」って表現するの、可愛くて好きです。
また、いつか絶対明日がくるのが楽しみになるぞ！じゃなくてあくまでも願うだけなの、好きです。FRAMEって人生ずっと楽しいことが続いたわけじゃなくて、大なり小なり色んな辛苦があって、それでも希望を信じて前に進んできた人たちだと思っているので、そんな英雄さんらしいワードチョイスだと感じました。
あの飛行機のよう ひとっ飛びに
笑顔向かえなくても
カップケーキ分け合っていよう
今は野晒しのハート
OK 一緒にいようぜ
ここも素晴らしいです。今すぐに笑えなくてもいいんですよね。どんな時でも笑顔じゃなくて、悲しい時は悲しんでいいんだと暗に伝えてくれている気がします。
カップケーキと一緒に喜びも悲しみも一緒に分け合ってくれる存在、それが握野英雄さんなんですよね。素敵だ。好きだ。
さらに、『一緒にいようぜ』とここでも君を1人にしないと伝えています。何度だって君は１人じゃないんだと伝えたいという英雄さんの強い気持ちが良いですね。
伝え続けてくれました。
上手に言葉には 出来ずに当然さ
じわり揺れるその瞳の
思いちゃんと 伝わっているから
上でも書いた「伸ばしかけた手」にも通じる思いですが、ちゃんと言葉で伝えられなくても「当然さ」と強い肯定をくれるのが好きです。FRAME、こういう時だけ強い言葉を使ってくるのがずるい。こんなの好きになるしかないです。
ちゃんと伝わっていると優しい言葉をくれるのも好きです。当たり前のように自分のことを受け入れてくれるんだという気にさせてくれます。
眩い太陽が いなくなっても もう居場所は
消えやしないんだ
君は1人じゃない、ちゃんと居場所があるとハッキリと伝えてくれるの、いいですね。
なんとなく夜って不安になってしまいがちですが、そんな風に不安になる必要はない、大丈夫だと教えてくれます。
覚えた寂しさ
忘れるまで、キミのそばにいるのさ
Have no fear 一人じゃない
…やっと目線が合った
OK ぶらりいこうぜ
最後まで「1人じゃない」と伝え続けるの、英雄さんらしいです。
上手く言えないけれど、寂しさを忘れるまで側にいるっていうの、何となく依存させない健全な雰囲気がします。あくまでも自立を促すような優しさというか。
一生一緒にいようみたいな無責任なことは言えないけれど、君が寂しいと感じる時に1人にするようなことは絶対にしない。大人な感じがしますね。
伝えたい言葉なんだとわかります。
そしてこの曲、タイトルも好きなんですよ。アトモスフィア(大気、空気などの意)。落ち込んでいる時に、優しく包み込んでくれる英雄さんの優しさがじんわりと表れた素敵なタイトルで好きです。
2.SPARKLE SIGN
次は冒頭でも紹介したこの曲。兎にも角にも歌詞が良い。作詞は山崎寛子さん。SideMに歌詞を提供されるようになったのは調べた限り49Elementsシリーズが始まってからでしょうか？ずっと昔から歌詞を担当されてるのかと思うくらい素晴らしい歌詞を提供してくださりありがとうございます！
まず、グッと掴まれたのが出だしです。
晴れた空が少し不安で
遠い日々を思い出した
胸の奥のどこか痛いとこ
太陽のカゲなぞるみたいだ
多くの人は晴れた空と聞いたら明るい気分になる、楽しい！と感じるのではないでしょうか。
この歌詞を聞いておや？となり、一気に曲に引き込まれていきました。
そもそもこの子の前のソロ、『Happy-Go-Unlucky!』では「天気予報は快晴！』と元気に始まっているので、同じ晴れでもここまでニュアンスが違うのは何故なのか気になりました。
何故龍くんは晴れた空に少し不安を感じたのか。それはおそらく、彼の過去の経験にあると考えられます。
例え晴れていても、それこそハピゴのようにドシャ降りの大雨になってしまうかもしれない。日差しによって変な日焼けをしてしまったり、あまり想像しにくいけれどもっと大きな不運が起こるかもしれない。恐らく龍くんは何回かそのような経験をしてしたのではないでしょうか。
天気に関するカードありますよね。
この辺も考察し甲斐がありそうです。
そして歌詞は『胸の奥のどこか痛いとこ 太陽のカゲなぞるみたいだ』と続きます。こういう歌詞を見ると、龍くんはポジティブで元気だけど、やっぱり人並みに傷ついたことも沢山あるのだろうと想像できますね。ちょっと辛い。
ところが、流石木村龍くん。少しだけ痛みを見せた後、歌詞は一気にギアを上げ、ポジティブさを取り戻します。
'必ず朝は来る'と
強く握りしめた言葉連れて
信じる方へ走れ
『必ず朝は来る』。まさにどんな不運にも負けない、龍くんの強さを表しています。
彼の座右の銘である『明けない夜はない』を想起させるのも素晴らしいですね。
そして何より握りしめた、信じる方。この２つの言葉が同時に出てきたのは、恐らくユニットメンバーの握野英雄さん、信玄誠司さんの2人を暗示していると考えていいでしょう。
龍くんの座右の銘という根底にある信念に寄り添い支える英雄さん、信玄さんの姿がありありと浮かんできて素晴らしいです。
傷のSIREN 軌跡(あと)になって 夢を手繰った
頑張れるって思うたびに SPARKLE
傷と出てくるため試聴時点ではてっきり跡、痕などの単語がくると思ったら「軌跡(あと)」でしたね。正直やられた、と思いました。
龍くんにとって、傷を負ってきた日々は痕になり傷として残っているのではなく、全部今日輝くための道筋として機能しているんだと思わされました。まさに過去が未来を輝かせてく。たった２文字でここまで意味合いが変わるの、本当に凄いです。
また、夢を目指して進むのではなく手繰るという表現を使うのも元消防士らしさやがむしゃらに頑張る龍くんを思わせますし、「頑張ろう」ではなく「頑張れる」って思うたびなのがまさに木村龍だと思いました。
どんな不運が起きてもまだ大丈夫、きっと次は上手くいく。そう考えて努力してきた龍くんの過去を思わせて好きです。
何度だって諦めないその先に
確かな笑顔があるんだ
確かに前に行くんだ
き、木村龍〜〜〜！
ここ本当にかっこよすぎてどうにかなりそうでした。カッコいいと書いて木村龍って読む気がする。木村龍、主人公メンタルすぎる……
また、諦めないその先に「笑顔がある」のも好きです。誰かの笑顔のために頑張れる男、木村龍。凄く素敵な人だなって思います。
きっと誰も 日常の中に
泣いた昨日を隠してんだろう
ここ、心臓がギュッてなりました。「誰も」ということは、龍くん自身も日常の中に泣いた昨日を隠していたことがあったのではないでしょうか。
傷を知って たぶんよかった
涙にほら 寄り添えるから
そんなことある？ってくらい優しい。どこまでも相手に寄り添うユニット、それがFRAMEなんだとありありと伝わってきます。
「たぶん」と表現するのが負ってきた傷の深さを感じさせますが、それでも誰かの痛みに寄り添えるなら「よかった」と思えるのって、すごく強いですよね。
完璧じゃないピース(PIECE)を
いつも埋めてくれる優しいキミと
叶えたい この夢を
優しいのは君だと大声で叫びたい。ここでPIECE（欠片）の方だと明記しているのは、PEACE（平和）の方と混同させないためでしょうか。今回の歌で表現されているのは木村龍のパーソナルな部分に関してですからね。
一人で夢を追いかけるのではなく、誰かと一緒に叶えたいというのが龍くんらしい明るさで好きです。
輝け 響くSOS(サイレン) 見つけ出して 届けたいんだ
もらった分の何倍だって SPARKLE
SOSを見つけ出したいというのは元消防士の龍くんの正義感がよく表れていると思います。
また、「見つけ出して」ということは、SOSが小さくても大丈夫なんですよね。どんなに小さい声だったとしても、助けを求めるサイレンを見逃したりしない。絶対にSOSに応えてみせるという強い決意を感じます。
そして、「もらった分」と表現する優しさが眩しいです。
龍くんが不運であっても不幸じゃないと私は思っているのですが、その理由の一つが龍くんの考え方にあると思っています。この子、何気ない幸せを見つけるのが凄く上手なんですよ。衝撃を受けたのがこの台詞です。
お目目キラキラで可愛いです。
不運が起きた後も、すぐに笑顔になれるの凄いですよね。こういう何気ないひと時に幸せを感じて、笑顔になって、今度はこの幸せを誰かに届けたいと願う。とんでもない幸せの連鎖だと思います。
そんな龍くんの優しさが「もらった分の何倍だって」に凝縮されていると思います。
ダメ(どん)な今日も笑わないでいてくれた
大事なみんなに出逢えた
一緒に越えていくんだ
これ、号泣不可避じゃないですか。駄目な今日も笑わないでいてくれた。モバエムの龍くん信頼度UP台詞、「俺の不運体質をプロデューサーさんは笑わなかったろ」を思い出させます。
龍くん、常にポジティブで明るい子に見えますし実際そうなんですけれど、確かに今までの人生で傷ついてきた部分があったんだと感じさせます。
だからこそ、自分のことを大事に思ってくれる大好きな存在に出会えて嬉しい、そんな自分は幸せだ！って気持ちが伝わってくるのが嬉しいです。
これからも一緒に頑張ろうね、龍くん。
遠い(あの)日も
'頑張れ'って受けとって ここに来たんだ
その想いだって 繋いできた SPARKLE
「'頑張れ'って受けとってここに来た」……これってサイスタのLINKじゃないですか！？
一枚でよくわかるの本当に好きです。
過去が未来を輝かせる。その事を体現するかのように色んな人から受け取った想いを全部繋げて、今アイドル木村龍は歌っているんですよ。
諦めない そんな今日を繰り返して
絶対 前に行くんだ
キラリヒカレ SPARKLE SIGN
どんな不運にもめげずに進んできた龍くんだからこそ光る、「絶対前に行く」というフレーズ。
転んでも立ち上がり、俯かずに前に進み続ける。一人では挫けそうになってしまうかもしれない。けれど、自分は過去に何回も色んな人に助けてもらって。今も大好きな仲間が一緒にいてくれて。だから絶対に大丈夫、大事なこの人達と一緒に先に進むんだ！という強い意志が見えます。
龍くんの脆い部分を見せつつ、最後は力強く終わるこの曲、本当に大好きです。元気を貰えます。
また、タイトルにある「SPARKLE」。これは、龍くんの、FRAMEの持つアイドルの輝きを指しているのではないかと考えます。
この対英雄さんへの台詞で思ったのですが、FRAMEって偶像(アイドル)ではなく光(アイドル)だと思うんですよ。私達Pにとっても、作中のファンにとっても画面越しの存在ではなく、そこにいるだけでみんなに希望を与える暖かい光。
それがFRAMEだと思うんです。そんな優しい暖かさを表した素敵なタイトルだと思います。
3.Tick Tack Voice
最後は信玄さんのソロ曲です。新婚生活。試聴を聴いた時私の頭に、この四文字が浮かんできました。あまりにも日常の中にある些細なことに幸せを感じる付き合って10年くらいの仲みたいなムーヴしてくるじゃないですか。315プロで数少ない30代の本領発揮ですよ。素晴らしいです、はい。
昨日 映画が面白かったと なんでもない会話出来るのに
その心に届けたいもの、言葉、絞りきれない
最初からクライマックス。こちらに対する愛情があふれ出ています。駆け引きや嘘は得意じゃないからこそまっすぐに伝えてきますよねこの人。そんなところも好きです。
解けかけた 靴紐を 結んでまた
今日を歩いてく Your step 見つめてた
「解けかけた靴紐」は龍くんを思い出しますね。後に英雄さんを思わせる歌詞も出てくるため、それだけ信玄さんの日常にFRAMEの2人が存在しているということでしょうか。
一瞬ごとに降り注いで欲しい つい君が笑う出来事たちが
そんな願い 時計の針がすすむよりずっと自然に
あふれる
こんな素敵なタイトル回収があるでしょうか。いや、ないです。こんな当たり前のようにごく自然に、君に幸せが訪れてほしいと言える人、そうそういないです。
しかも「あふれる」ですからね。「時計の針が進むより」「ずっと自然に」、君が笑う出来事が降り注いでほしいと願っているんですよ。歌詞を見て椅子からひっくり返りそうになりました。
まさにSYLの「優しい木漏れ日届け」に通じる優しさだと思います。何か劇的なことをするのではなく、日常にプラス１の幸せを届ける感じが本当に信玄さんらしくて素敵です。
ある意味では勝手なのかも 幸せであって欲しいとか
でも人らしい感情だって 気付かされてきたんだ
個人的には全然勝手じゃないと思うんですけどね。こういう押し付けがましくない優しさも信玄さんの魅力ですけども。でも、そういう合理的じゃないような気持ちも大事だってことでしょうか。
ぜいたくな宝探し
位置づけないそんな風には Your smile
決めたから
ここ、めちゃくちゃ好きな部分です。この部分、英雄さんとも共通する信念だと思うんですよね。君の笑顔をぜいたくなものではなく、当たり前のものにしてみせる。暗い顔をして俯く子どもたちを一人でも多く笑顔にしたいという英雄さんの想いに対する力強い肯定。これがFRAME最年長の破壊力と安心感です。
また、前半では笑ってほしいと「願う」だけだったのが、ここでは「決めた」とより強い言葉になっているのも好きです。勝手かもしれない、それでも君には常に笑顔でいてほしい。これを愛と呼ばずになんと呼ぶのか、私にはわからないです。
君に向かう思いはひとつ ちょっとそのひとつが大きいけれど
手渡したい 君と俺とがここにいる
まぶしい証だから
めちゃデカハピネス……信玄さん、日常的に愛をささやくよりも1つ1つの言葉に込められた愛が大きいイメージがあるので「ちょっとそのひとつが大きい」が彼らしくて好きです。直接手渡したいっていうのも信玄さんらしいです。
そして信玄さんに“俺”と言わせる歌詞よ。たまに劇中劇で見られる一人称が俺の信玄さん、凄くときめいていたので驚きました。別にここは普段の一人称、“自分”にしても良さそうなのを敢えて俺にした意図が気になります。
あと、ここら辺から「これは必ずしも結婚生活などの歌ではないかもしれない」と思い始めました。確かにこの曲からは深い愛を感じ取れるんですが、彼が愛を向ける対象は必ずしも結婚相手とは限らないんじゃないかなと。ほら、友愛とか親愛とか愛にも色々な形があるじゃないですか。ユニットメンバーに向ける愛、事務所のみんなに向ける愛、家族などの大切な人に向ける愛、ファンに向ける愛…………そんな色んな種類の大きい愛を感じる曲だと感じました。
笑ってくれ たわいないことで
そう世界中が今日も祈ってる
こ、ここ〜！！！！！！！！！！！！！！！
良すぎる！！！！！！！！！！！！！
信玄さんってお願いしてくるの珍しいじゃないですか。FRAMEみんな基本こっちに決定権委ねてるじゃないですか。そんな彼の口から出る「笑ってくれ」は駄目です。好きになっちゃいますよこんなの。もうとっくに好きですが。
というかこれ、信玄さんの座右の銘じゃないですか。「あなたが笑えば世界は微笑む」をよく表した歌詞じゃないですか。
笑顔が入ってるの素敵です。
恐らく座右の銘の元ネタは、エラー・ウィーラー・ウィルコックスの『Solitude』にある、「貴方が笑えば、世界は貴方と共に笑う。貴方が泣くとき、貴方は一人で泣く」です。博識だな。私は恥ずかしながらウィルコックスの名前すら知りませんでした。近所の図書館に無かったのですがどこかで詩集を読みたいです。
話を元に戻します。「世界中が今日も祈ってる」ってとんでもなく凄い歌詞ですよね。世界中が貴方の幸せを願ってるって言ってるようなものじゃないですか。しかもダメ押しで「今日も」祈ってるですよ。毎日貴方は幸せを願われているんですよ。信玄さんがそう祈り歌ってくれているだけでもう幸せじゃないですか……
一瞬ごとに降り注いで欲しい
君が君としていられる時が そんな願い
時計の針がすすむよりずっと自然に
この胸のなか あふれる
時計の針がすすむよりずっと自然に胸の中にあふれる言葉。君が笑う出来事や、君が君としていられる時が降り注いでほしい。美しい日本語すぎる。
英雄さんの時にも書きましたが、FRAMEってどんな姿の貴方でも受け入れて、笑ってくれと願って、助けにきてくれるんですよね。
彼らの前なら、肩肘張らず、楽にしても大丈夫なんですよ。どんな貴方でも、私でも受け入れてくれるんですよ。なんたる器の大きさ。なんたる心の大きさ。好きです。最後まで好きと愛が溢れるCDだったなと感じました。
そして、私はこのCDに収録された4曲を聴いて、凄く彼らに謝らないといけない事があると気が付きました。
それは、以前別の記事やTwitterにFRAMEの曲が聴けなかった理由は『彼らは曲の中で未来を見据えて頑張っているのに、実際のSideMには未来なんか見えなくて辛い』と書いたことです。(そしてそんな風に書いた罪悪感でまだ『ONE to DREAM!』はソロ3曲ほどリピートできてないです。反省……)
確かにそう思って辛かったのは事実です。でも、それだけが理由じゃないんです、私の場合は。FRAMEの、大好きな担当のせいで辛いんだと言わんばかりの言い方になってしまって本当に申し訳ないです。
あくまでも私の場合ですが、私は「担当と向き合うのが怖かったから」です。FRAMEのせいでも曲のせいでもなく、私の気持ちの問題です。
まぁ正直身の程にあった程度ですが、それでも頑張ってイベントを走ったり、グッズやリアイベ、ガシャなどにお金を落としたり、自分なりに担当をPRしてきたけど足りなかったんじゃないか。
自分が不甲斐ないせいで、彼らに未来を見せてあげられなかった。そんな気持ちがあったからです。
冷静になって考えなくても学生の課金なんてたかが知れてますし、私1人がもう少し頑張ったところで運営がアレなら結果は変わらなかったとは思うんですけども。そもそもサイスタをメインでやっていくつもりあったのかあのガシャとシナリオ量で！？！？！？
あの時はちょっと冷静じゃなかったので……それは今もかもしれませんが。
それに、特に私のことをヒーローだって言ってくれた英雄さんには情け無い姿を見せたくなかったんですよね。
でも、ソロ曲聴いてたらそんな情け無い姿を見せたくないみたいに気負わなくてもいいのかな、と思えるようになりました。そもそも私、普段からヒーローと呼んで貰えるような立派な人じゃないですし。それでもそんな私に、英雄さんは何かを感じてヒーローだって呼んでくれてるんです。こんなサ終でべしょべしょに泣いている私でもFRAMEのみんなは笑ってプロデューサー(さん)と呼んでくれると思います。
上手くまとめられないのですが、やっぱりFRAMEって傷付いた人の心に寄り添ってくれるんだな、って改めて思えました。大好きです。
4.FRAMEとは救いなのか
急に哲学になってる……ですが、私が4月4日から考えていることです。FRAMEの曲、『スリーブレス』が顕著ですが「救い」「救済」といったワードを使って表現する人が多い気がします。本当にそうでしょうか。私個人の考えですが、あくまでも救済ではないと考えています。
そもそも救済の意味についてです。
1.苦しむ人を救い助けること。「難民を―する」
2.神や仏の側からさしのべられる救い。キリスト教では、人間を罪や悪から解放し、真実の幸福を与えること。救い。
特に2のように、救済って向こうから与えられるものというイメージが私にはあります。
でもFRAMEって一方的に救いを与えるのとは違う気がするんですよね。あくまでも個人の見解ですが。
FRAMEは、あくまでも歌を聴く人の心に語りかけているだけです。救われるには、変わるには結局私自身が動いて変わるしかないんだと思います。
FRAMEって基本命令形やこうすればhappyになれるぜ！みたいなことって言わないんですよ(だからこそスリーブレスの『幸せになれ』の破壊力が凄いんですがそれはまた今度)。
『そっと背中押していいかい？』『教えとくぜ 一旦停止だって進行過程』『楽しい日を分かち合う人は思うよりたくさんいるから』
みたいに、FRAMEは基本こっちに選択肢を委ねてくれますし、決して依存させず、むしろ貴方のことを大切に思っている人は沢山いると視界を広げてくれます。
また、やっぱりFRAMEは万能じゃないので、どんなにこの歌が届いてほしいと願い歌っても、歌を聴かないと意味がないんですよ。
現に、私は4月の間ずっと塞ぎ込んでいました。大好きなFRAMEの曲を聴く気分になれなかったからです。きっと曲を聴けば元気になれるはずなのに、色々と不安な気持ちが大きくて、曲を聴く気持ちになれなかったんです。
FRAMEはもちろん、手の届く範囲にいる人を見逃すことは決してあり得ませんし、どんなに遠くにいても自分達の声が届くよう、歌い続けます。
でもやっぱり神では無いから限界がある。
個人的に、そんな彼らの限界を引き伸ばすために私たちPがいるのではないかと思っています。
私はゲームが無くなると聞いて1番怖かったのは、もう彼らのプロデューサーを名乗ることができないかもしれないということでした。
ライブに行けば、声優さんを通しアイドルの姿を見ることはできる。きっと彼らは、私のことをプロデューサーと呼んでくれる。
それでもやっぱり仕事がしたいじゃないですか。最高のアイドルたちを、最高に輝かせるためのプロデュースがしたいじゃないですか！
5.Pとして今できること
そこで考えたのが、担当アイドル・FRAMEにとってのPの在り方です。
FRAMEのPとして私ができることは何か。それってやっぱり、上でも書いたように担当のことが好きだって気持ちを発信するのが1番なのかなって思いました。
どれだけ拙い言葉だとしても、何も言わないよりもきっと担当の歌が広がると思うので！
FRAMEの声を必要としている誰かに、そうじゃなくても日々頑張っている誰かに、これから頑張ろうとする誰かに歌が届くよう、これからもずっとSideMが好き〜！FRAMEはいいぞ〜！って声を出し続けたいと思います。
もちろん運営にもアンケートを送ったり、グッズをかったり、リアイベに参加したりして色んな声を届けるつもりです。
最後に紹介できなかったけどElementsに収録されているユニット曲、「ONE to DREAM!」を少しだけ紹介したいと思います。
ちなみに全部サブスクで聴けますが、今店頭に置かれているCDを買えばFRAMEのブロマイドがランダムで1枚入っているので、そっちの方がお得だと思いますよ！
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