ヲワル（2024/6/29）

完全に週末に書くみたいな流れになってるな。良いのか悪いのか。先週も土曜に書いたらしいので、日曜からを振り返っていくか

日曜は、蔵前にある透明書店という本屋に行きました。ネットで調べたらたぶんすぐ出てくる。成り立ちからしてなかなかユニークな本屋なので。以前友達にオススメしていたんだけど結局行ってなかったみたいで。本モチベが高いとのことだったので改めて案内してきました。

なんとなくレイアウトとか変わっていた気がする。本のセンスは相変わらず良くて、あぁコレ気になってたな……みたいな本がチラホラあった。その度に頭をかすめる積読本たち。すいません、まだ『明るい部屋』読んでません。完全にたるくて。

透明書店では『未来派』という本を買った。20世紀初頭、わずか数年だけ存在した藝術思想の本です。ファシズムへの傾倒や極度の男性賛歌主義など、現代の価値観からは到底受け入れられない思想なわけですが……個人的には共鳴するところもいくつかありまして。ファシズムとか女性蔑視が、ではなく。

未来派自体は大学の講義で一応名前を聞いたことがあって、すげー大ざっぱに説明すると「近代的発明の象徴としての”自動車”に影響を受けた芸術家が、そのスピード感、ノイズ、ダイナミズムを表現しようとした」みたいな感じの思想です。アバンギャルド、前衛芸術と呼ばれるヤツの一種ですね。

最近わたしは改めて「速い曲」が好きだな……と思った。この速さというのはBPM的なモノであると同時に、なんというか、もっとこう、自分を全部なげうっている感じというか、振り切ろうとしている感じというか。極端になろう、その結果自分というものが消えてしまっても、的な感覚があるものなんですよね。

わたしが好きなベースボールベアーというバンドのインタビューでまさにそういう話がされていて、つまり速くてノレる曲を作っていた先にあるシステマティックな（振り切った）世界について話していた……と少なくともわたしは解釈している。

実際にはベースボールベアーのインタビューは、この振り切りにどう抗うか、重力のある世界にどうとどまって生きていくのか、ということを扱っているんですけど。わたし個人としては、そういうある種の身投げを伴うようなダイナミズムに心を任せてしまいたくなる瞬間というのはやっぱりあるんですよね。

それで、その感覚って未来派的なんじゃないのか？と漠然と考えていたわけです。

あと、その前日に公開された『ジムシャニ』のタイトルが前衛映画のオマージュだったらしく、調べたら坂本龍一もそのオマージュをした曲をつくっていたらしいんですね。その曲が収録されたアルバムが『未来派野郎』。ここでも未来派という言葉に出会ったわけです。

それで本屋に行ってなんとな～く本を見ていたら、マジでたまたま『未来派』という本を見つけて。まあここまで重なっているなら、このタイミングでしか買わない本を買おうってことで、結局買いました。わたしは陰謀論者の才能がある。

ちなみに友人はいろいろ悩んだ末にわたしがオススメした『ライティングの哲学』を買っていました。アレは良い本だとマジで思っているので。

友人への義理立てのため、その後私は『悟浄出世』『光と風と夢』と、中島敦作品を2作読みました。友人が好きなので。『悟浄出世』の方は結構おもしろくて、『光と風と夢』の方は中盤ちょっとおもしろかった。

基本的にはそんなもんかな……仕事は相変わらず研修で、ちょっとSQLについて習ったり、配属先の部署の説明を受けたりしていましたが。まあそんなもんですね。

今日は配属先によって客先常駐するかもしれんということで、東村山まで足を運んでいた。高田馬場から一本で行けるのは助かるが、諸々考えると今よりは出勤時間が長くなりそうでちょっと憂鬱である。

東村山は福正寺とか公園とかブラブラ歩いて回って、その後ノリで埼玉の飯能に移動。天覧山を登ってきました。たぶん『ヤマノススメ』の聖地……あっているはず。

天覧山自体は比較的登りやすい（標高も200m未満だし）んですが、昨日の雨のせいで地面がややぬかるんでいて、そこに気を使いましたね。後半はふつうにバテバテだったし汗だくだった。でも山の中ってマジで天然の冷房かってくらいひんやり涼しくて、おもしろかった。空気が変わる、ということを肌で感じられるので。夏に山に行く人の気持ちが少しわかったわね。

行きと帰りは会社の人にオススメされたワンオクのアルバムを聴いていた。『Ambitious』と『残響リファレンス』。後者の方が個人的には好みです。スピード感あるし、1周40分しないので。『Ambitious』の方は「One Way Ticket」からの3曲がそこそこ好きって感じでしたね。

今日はこれからどうしよう……アニメ見るか、『アマカノ2』やるかで悩んでいる。『アマカノ2』はとりあえずちとせから進めています。いちばん露骨にエッチだし、たぶんストーリー的にも凡なので。

アニメは、なんだかんだ今季アニメ途中で投げ出しているので、ちょっと頑張りたい。その辺が落ち着いたらラノベも読んでいきたいね。

もう6月が終わる。今月は結構映画見たり、初めて合同誌に出させていただくために短歌作ったり、一応作曲もやったりと、いろいろあわただしかった気がする。実は神奈川にも埼玉にも行っているので、なかなかアクティブだったのかもしれない。

来月はどうなるかな……なんかまた作ったりやったりできたらいいなと思っております。

お疲れ様でした。