マーガリンのガリの部分

こんにちはこんばんは瀬戸です　今日は本当に暖かくって空気が春でした　夏っぽい空気、秋っぽい空気、冬っぽい空気、空気にも季節の香りがあることを多くの人が認識していると思うけど、それがなに由来であるかについて誰もうまく説明していないのって不思議　アロマオイルショップに行って「春の香り」とか売ってたらいいのにな、瀬戸は冬のこと苦手なので、春や夏の香りを纏えたらそれだけでちょっと頑張るか〜って気持ちをもらえる気がしますわ

マーガリンに対して今まであんまりいいイメージがなかった　小学校のころ家庭科かなんかの授業でマーガリンの原材料は石油で〜みたいな謎知識を仕入れたところから始まったであろう偏ったイメージ。実際自分でも調べてそんなことはないと理解を改めたのにも関わらず、体に良くないって印象は拭いきれなかった。 マーガリンの原料である植物油脂を製造する過程で、たしかヘキサンとかいう石油系の有機溶剤を使用しているって内容だったと思う。まあ有機溶剤なんてワード見たらそりゃマイナスイメージの芽生えでしかないよ

あとマーガリンが苦手だった理由のひとつに、温かくないと塗っても溶けないしのびないし、食感がにちょっとしていて口のなかにまとわりつく感じが気持ち悪かったっていうのもある　給食で食パンが出ると個包装のマーガリンがついてきてたけど、塗るのにも結構力が必要で、パンの表面が沈むのがなんか嫌だった。給食のパンって温かくないから、パンの小麦の味とマーガリンのもったり濃厚な味がどうにもこうにも馴染まなくて、口の中でそれぞれが離散しちゃってなんとも…

前にも書いたとおり私ってただでさえ人と会話しながら食事することが超苦手で、いろんなことを同時に高速で考えるとパンクしちゃって泣いてしまうタイプの子どもだったこともあって、少しでも思考の刺激になるような感覚（特に味覚、嗅覚）を察知するととんでもなく不安定になって味も食感もわけわからなくなる始末。マーガリンも例に漏れず、私を動揺させるトリガーのひとつだったわけです

ここ数年でさわやかな救いとなったのはネオソフトのCM パンにはやっぱりネオソフト♩のネオソフト

焼き立てのこんがりしたトーストに、それはそれはいい音で、いい色で、いい輝きを以て、マーガリンが塗られてゆく様子を見て、マーガリンへのマイナスイメージがやわらかく溶けていく　マーガリンが入ったロールパン？も一緒に紹介されてたけど、おそらくあれはしっかり焼いて熱を通すことで生地にじんわり染みわたるくらいマーガリンがとろけてるってわけだな　マーガリンは温度が大事なんだと思う、単純なことなんだけど、その単純なおいしさマジックに気付けるかどうか、意識を持てるかどうかがマーガリンを攻略する鍵なんだと私は思う

マーガリンへのマイナスイメージが和らぎつつある瀬戸、最近バターも高いしなあと思ってバター風味マーガリン（森永）なるものを買ってみた　もうあれはバター、めっちゃバター、限りなくバター。フレンチトースト焼くとき、魚をソテーするときによく使うんだけど全く遜色なく使える。むしろバター特有のミルクくさい感じ、胃にずしんと沈む感じがなくて使い勝手がたいへんによろしい　バターを全面に出したい料理にはいまいちかもしれないけど風味付けやトッピング的な要員としてはとっても優秀なお品物でした　マフィンやクッキー焼く時にもいい仕事してくれると思う、いいお買い物した(^-^)

マーガリンって何語やねんとずっと思っていて、日本マーガリン工業会の公式ホームページ見た。いわく「マーガリンを英語で書くとmargarineというのですが、この名前の由来はギリシャ語で真珠をあらわす「margarite」から来たことばです。 製造途中でできる脂の粒子が美しい真珠の粒のように見えたことからこの名前がついたそうです」とのこと

なんて美しいネーミング　良い、良いです　瀬戸はこういうのにめっぽう弱い、マーガリンのこと愛おしく思えてきた　マーガリンって名前を見るたびに焼けたパンに塗るときの「ガリ」って音とか、パンのこんがりの「がり」って部分のことを想起してぞわぞわしてたんだけど、マーガリンの語源が真珠ってことを知ってから白くてつやっとしていてなめらかなイメージが先行するようになりつつある←とてもありがたい

マーガリンともっと仲良くなりたい　なんでもかんでも体に良いか悪いかで考えてストイックになってた時期もあったけど、食事はやっぱり楽しくなくちゃ　たのしいおいしいうれしいって思えたらきっと、悩んでること苦しんでいることの１割くらいはどうでもよくなるよ　うまくいけば５割くらいなんとかなる気がしてくるはずだよ

マーガリン塗ったパンを頬張って幸せな気持ちになれないのならば、おそらくそれはどうかしている　パンはよく焼けば焼くほど、ガリッといい音が鳴ります

瀬戸水葉