「相手を感動させるポイント」

人間は感動という感情がある生き物です。
みなさんも誰かの経験談を聞いて感動したり、映画を観て感動したりという経験はないでしょうか?
今回は、「相手を感動させるポイント」についてご紹介いていきます。

①知識の積み重ね
まず私たちが感動するためには知識が必要です。なぜなら、ある程度の知識がなければ何がすごいのかが理解できないからです。
例えば鉄道マニアとそうでない人を比べてみてください。マニアではない人は電車を見てもただの乗り物だと認識します。しかし、マニアの人の豊富な知識からすると電車の種類や形、歴史で乗車する際に持つ感情が違ってきます。これは様々なマニアにも当てはまることだと理解していただけると思います。
また、私たちは年齢を重ねるごとに涙もろくなるといわれています。これにも知識が積み重なっていることが関係しているのではないかと思います。
つまり、もし感動を与えようと思っているのであれば前もって特定の知識を与えておくか、もしくは知識を持っている人を対象にしておくことが重要になると考えられます。

②共感能力
全く共感できない物語を聞かされてもしらけてしまいます。それよりもあたかも自分のことのように受け取ってもらえた方が感動は生まれやすいでしょう。
例えば映画を観たとき、絶体絶命の場面で必死に挑戦していたり、家族や仲間の絆がかたく結ばれる光景に心を打たれると思います。
感動しやすい人たちは、自分以外の人の出来事をあたかも自分のことのように考えているのです。たとえ登場人物になりきってはいなくとも自分の身内や友達のように感じてはいることでしょう。ミラーニューロンのはたらきにより共感を誘うことができるのです。

③想像を超える結果
人はほんの少し想像を超えた結果がもたらされるだけで驚き、感動するのです。友人の誕生日を祝った後に思いもよらないサプライズがあると感動して泣き始めると思います。日本でもトップクラスの顧客満足度を実現している東京ディズニーランドは、アトラクションや物語の力などに加え、キャストが総出でゲストをもてなしてくれ多くの人を感動させています。人間はシミュレーションをする生き物です。なにか感動しそうなイベントが発生するとみんなある一定のところまで期待を膨らませて身構えるようになっています。
本当に感動を呼ぶ人たちの多くは、この期待を上回る結果を出す人たちなのです。

私は自宅でよく映画を観るんですが感動することが多くあります。その感動シーンを勝手に身内や友人に置き換えて観てしまうからです。人それぞれなににしても感動する場面は違うと思いますが、何かしら感動すると思います。その感動を私たちが逆に誰かに与えれるようになると感じるものはもっと違ってくるのではないかと考えます。