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9月26日 状況散文。

色と音楽、というテーマは、私に「服」を連想させた。いつも体の近くにあるもの。人は、自分の選んだ色や音楽に包まれる。その時の気分を当てはめ、自分を表現する手段にもする。

というわけで、今回のキャンバスであるところの「服」を手に入れるべく、古着屋を巡る。

私は、ものをつくるとき、かたちをつくりだすことよりも、いのちを吹き込むこと、生かすことが大切なのだと思う。自分のエネルギーを作品に分かつイメージ。

今持っているエネルギーは、過去にチャージしたものだから、現在の自分が表現できるのは過去ばかりでもどかしい。できあがった作品は、自分自身の標本だよな、と、顔を赤らめつつ、発表してしまうナルシシズムに抗えないものづくり人生。

イメージが定まれば作品ができるのは一瞬。手を動かすだけだもの。

考えることに区切りがついたので、旅行の同行者と打ち合わせしようとお気に入りの店に行く。連絡を下さった方に呑んでいる場所を返信すると、皆さん来て下さって賑やかなホシヨル定休日。

たまたまおとなりにいらした方に見覚えあり。ジムでよくお会いしますよね?と話しかけたら、大人気の占い師さんだった。あごのほくろ2つは「話して」「歌って」。正義感が強くて使命を持っている。などと、顔相手相でどんどん占ってくださった。

そこで、同行者が「結婚とかはどうですか!?」と尋ねてくれた。「あなたは公共のもの」、という言葉が返って来た。

そ、そうです…よね…。

いや、実際。

こんなに、思う人が、いるつもりでも。
その人が、わたしを自分の手の中に入れようという気持ちを持たない人であれば。結果的にはそうなるな。それは、自分が選んだ人なのだから。

選んだものが、自分をあらわす。色や音楽と同じように。

私のつくったものが、誰かに選ばれて、その人の一部分を表現したらうれしい。色も、音楽も、料理も、言葉も、空間も時間も哲学も、かたちの違う私たちにとって、一瞬パズルが合って、「合ったね」って思いあう快楽のための手がかりだ。

そう考えて自分をさらし続けているから、私には、「公共のもの」としての「使命」があるのかもしれない。そうそう、「発展途上」とも言われたんだ。

呑みの場に駆けつけて下さった方から、「愛が大事な舞台がある」ってお誘いをいただいた。途上の発展を、どんどんやっていかなくちゃね。練習練習。

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