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10/22 この渋滞をすべりおちるように

9:26
電話がかかってくる予定なので、少し身構えている。
手が、耳が、電話を受ける感触を先取りしている。
Apple musicで、あいみょんの新しいアルバムを流して聴く。口ずさめるくらい、歌詞を覚えてきている。よく聴くと、細かい言葉遣いやメロディーの起伏、重なっていく楽器のひとつひとつが立体的に、わかってくる。そうやって飽きなく聴ける音楽を好む。あいみょんに対してそう思うとは意外だった。

僕は今、多くのことを同時に抱えられない。
昔のギャルのストラップのように、じゃらじゃら携帯できない。
ひとつ、気に入ったのをつけたら、飽きるまでつけて、はずして、はずした状態に飽きたらまた気に入ったのを見つけてつける。
気に入るものは、そんなに多くない、多くいらない。

世界が少しずつ広がっていくような、魅力的な狭い入り口を見つけたら大事にしたい。大きく快適な出口をいつも持ちたい。

犬が歩いていた。犬は、ぽっかり空いた穴のようにこちらを見た。草も、木も、石ころも、穴のようだった。風が吹いた。風は穴を次々に流れた。風の川ができた。

openします、と言わないで書いてみる。
書き始めたらもうopenしてるので。

11:11
待っていた電話がかかってきて、ひとまず落ち着いたと思ったら、その後すぐに、今度は保育園より電話で、発熱しましたお迎えお願いしますと連絡。こうして予定は急にひっくり返る。なんというか、地震みたいなのよね。備えておくという暮らしが、習慣になっている、長女が生まれてからというもの。

備えながら生産することへの挑戦の連続。
守りながら攻める暮らしの果てしなさ。
体と心と暮らしのバランスを保つこと。
動きやすい服装でずっといることに疲れる時もある。

12:51
迎えに行って帰ってきて、昼ごはん。
熱があるのに元気なのだ、食欲もある。
うどん作って、鶏の出し汁でおじやを作って、コーン出して、その間に自分のラーメンも作って立ちながら食べて、こぼしたら拭いて、飲み物出して、コーヒー飲んで、
次女は、父がつけたテレビのサラメシを見ながら、あ、ごはん!とか、さかな!とか海!とかブドウ!りんご!ごちそうさました!とかもうずっとしゃべってる。しゃべりながら食べる。
注文の早いお喋りなひとり客の相手をずっとしてる店主の気持ちになる。悪くない。
たくさん食べて体力を使うはずだから昼寝をすると思う、まだしてない。

15:12
遊びまくって寝る気配がないので、しかも公園に行きたいと言い出すので、なんとかなだめて、おんぶして散歩に出た。そしたら寝た。

帰ってきて布団敷いて寝かせて、そのかたわらで本を読んだ。今日図書館で借りてきた本。なんとなく目にとまったから借りてきたものだけど、序章からぐいぐい読ませる。一気に80ページ読み進めた。

妻も調子がよくない。と、帰ってきてすぐ言って寝た。僕は長女の帰りを待っている。

18:32
疲れた。子どもが2人とも調子がよくないと、ダブルで疲れる。いま自分が体調悪くないことをありがたく思う。

天才てれびくんが始まると、1日が終わりを迎える感じがする。

豚の生姜焼きを作って。先々週作った焼肉のタレに生姜をすりおろして足して。千切りのキャベツにマヨネーズ。おいしかった。味噌汁はニラとかき卵。

今日は疲れたけど、新しい糸口を見つけたので嬉しい。明日にも挑戦したい気持ちで、今日の架空営業を終えます。

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