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片隅の目配せ

たたんでもたたんでもたたみ切れない

運んでも運んでも運び切れない

探しても探しても見つからない
(探してなかったところから掘り出される)

キラキラしてるように見える舞台裏は
たいていエンドレスリピートのカオス

もてなす側は
水を飲むのも忘れて走り回っている

そういう設定の中で覚悟を決めてる

おおきな仕組みが生み出す流れに
揉みくちゃになりながら

ハー、どうしましょう…とつっかえ
ヒーさいあくカンベン!て気持ちを転がしながら
ゴールに向かってパスを回し続けてる

これが好きかと聞かれれば
これを望んでいたかと聞かれれば

否、そんなことはなかったはずだろうけど

そんな中でもニヤニヤしてしまう一コマがあったり
ごめんね、ありがとう、どういたしましてが働いたり

それも望んでいたものだったのかと聞かれれば
ただただ受けとめてる器が確かにある、
それだけのことよ、って気がしてくる

人の営みからはどうしても切り離せない愛おしさを
カミサマは手を変え品を変え気づかせようと仕向けておられるみたい

大音量で鳴り響くパレードから外れた片隅に
地味な曲がり角に
誰も見ていない坂の下に

通りすがりのちいさな子どもから
ニコニコと手を振られるみたいな愛おしさを

星の一葉 ⁂ ほしのひとは

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