【総括編】VIVA LA ROCK 1日目@さいたまスーパーアリーナ


埼玉出身者として、そして今も埼玉を愛する者としてはやはり参加せずにはいられなかった第1回VIVA LA ROCK。第1回の初日ということでいろいろあるだろうことは覚悟の上で行って参りました。その「いろいろあること」を最初に書いちゃいます。

今回初めて電子チケットを利用してみました。これが不便というか不安にさせられる仕様・UIでした。端末上にある購入済みチケットをタップすると「もぎったことになる」ようで、その場合使用済みとなるのでご注意を、という記載がありました。これが怖い。ネットの情報によると確認画面が出るわけでもないようで、1発アウト。もし事前にもぎってしまった場合はサポートへ、とあるようです。ほんと怖い。ライブの日が決まってるんだし、せめて当日まではタップしても無効って仕様にすればいいのに。

また、電波が届かない場所でも提示できるよう「チケットを端末にDL」という機能があって、これをした後で専用アプリを削除してしまうとチケットも無効になる?みたいでした。電波については会場で何があるかわからないので一応DLしておいたんですが、どうやら当日、ゲート付近は12時くらいまで電波がつながりにくい状態だったようで混乱が生じていた模様。後で運営サイドから2日目以降はスムーズに入場してもらうため「事前に端末にDLしておいて」とメールが飛んでました。

で、いざ入場となった際にはスタッフさんが画面操作してチケットを「もぎる」んです。だいたい3アクションくらいあったでしょうか。紙なら1アクションなのでむしろ電子のほうが時間がかかる。読み取り機にかざしてシャリン、ならスムーズだと思いますが読み取り機用意しなきゃいけないっていうコストがかかるし、まあこのシステムもこれから、っていう感じですかね。

アプリ削除とか機種変とかでも影響出るのはやむを得ないけど…ちょっと全体的に使い勝手悪いなあ、という印象です。

さて、電子チケットについて長く語ってしまいましたが、フェス全体的な印象について。
【1】動線
やはり初回ということで観客も慣れていない。これは仕方のないことなので、2日目以降徐々に改善されていくんだと思いますが、各所で渋滞が発生していました。各ステージへ向かうにはどこを通ればいいのかわからない。VIVAステージ後方ブロックの入り口が(混雑時だと)わかりづらい。重層構造の建物であるため、ちょっとした迷路に迷い込んだ感覚に陥ります(笑)途中からはなんとなく把握して、ステージ移動を考慮して観る場所を決めたりできましたが、最初のうちは戸惑いました。もっとも人が通過するであろう入場ゲートの近くにトークショーエリアがあって、これがまたなんとも…。プロモーション的なことをするなら人通りの多いところで、という論理もわかるんですが、狭い上に人通りが多いところで人を集めようとすることをやると…というね。このあたりは2回目以降の課題だろうなあと思いました。

【2】運営
友人に聞いた話ですが、11時過ぎの段階でクローク終了していたそうです。これだけの大規模フェスでクロークに終了があるとは、という驚きもあるんですが、クローク列で「最後尾はここ」という看板持ってるスタッフがクローク終了を知らされずにいたというのも驚き。お客さんから「クローク終わったらしいですよ」と言われて「ほんとですか!?」というやりとりがあったとか。細かい点だけど、こういうのが最も不満を持たれる箇所だと思うので…。2日目は改善されたんでしょうかね。

また、音楽の見本市的な実験でもある「オトミセ」が3階エリアで実施されていましたが、ここ人いません。STARステージ行った人ならわかると思いますが、2階席にはたくさん人がいます。入場ゲートと同じ階層ですし。でもそこから1フロア上がると途端に人口減ります。オトミセに参加した人たちも相当苦戦している感じでしたね。たまに声かけているお客さんがいて、参加者もすごく嬉しそうでした。いい試みだと思うので、やり方を工夫したいところ。あと、チケット代が他のフェスと比べてちょっと高く感じました。

【3】フェスならではの開放感/解放感
これは屋内フェスなのである程度犠牲になるのは仕方のないところです。動線のところでも触れましたが、各所の渋滞が窮屈感を増大させていました。決して広くない通路にいろんなブースが出ていたり、休憩しているお客さんが座っていたりしてさらに狭くなるという状態です。なんとなく地下迷路をぐるぐるまわっている感じで(笑)唯一、VIVAステージだけはガラス越しに空が見えますが、視界面積の半分をビルが占めるので、気持ちいい!とはなりません(笑)STARステージは、2階席以上のところで観ると気持ちいいです。モッシュとかスカダンとかしなくてもいいって人には、上で観ることをオススメします。実はいちばん解放感があったのが、無料エリアであるGARDENステージ。屋外にあるフットサルコートを舞台にしているので芝生の上で座りながら聴けます。キャパのいちばん小さい場所が、もっとも気持ちいいエリアだったなというのが正直なところ。

【4】ステージ割
これも動線と関連してくるんですけど、一番小さいCAVEステージが狭い。にもかかわらず今かなり話題になっている、動員力上昇中バンドがブッキングされているため早々に入場規制がかかっていました。この規制列がすんごい長くなっていて、VIVAステージに行きたい人、そしてフードエリアでメシを買う列と絡まって大変なことになっていました。あのキャパでグドモとかノーザンやったら厳しいでしょう…。オーラルでも開演前に規制かかってましたからね。2日目のカランコロンやパスピエ、3日目のCzecho No Republicとかも規制かかるかもしれません。それとステージ割とはちょっと違うかもですが、キュウソの物販列が大変なことに。VIVAステージの通路にまで浸食していて、一体なんの列だ!?と思いました。キュウソの物販がすごいってのは予想できるので、なにか事前に対応できたんじゃないかなあと。

とまあ、いろいろ課題を書き連ねてみましたが、当然運営サイドも初日終了後にミーティング開いてるんでしょうし、実際2日目は「スタッフがんばってる!」って声も聞こえてきましたので、どんどん改善されていくと思います。屋内フェスに解放感求めてもしょうがないだろうとか、快適なフェスが当たり前だっていうジャパンフェスの弊害だろこのロッキンポが、なんて意見もありそうですが(笑)第2回開催を願って、期待を込めてのレポートでした。

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