別名義Suemoriでアルバム、リリースしました。

5月5日にElena Colombiという女性DJのレーベル、Osare! Editionsから"Maebashi"というアルバムをリリースしました。

Suemoriという別名義は、祖父の「末盛」という名前から取りました。
祖父は、私が生まれる1年ほど前に亡くなっており、自分は「生まれ変わり」のように言われたこともあったので、そんな祖父に敬意を込めて使う事にしました。

アルバムタイトルの「前橋」は祖父の故郷です。
自分も子供の頃には行く機会がよくあったのですが、真面目に前橋を歩くとかする機会はなかったので、コロナが落ち着いたら祖父の墓参りがてら行きたいな、と思っています。

ちなみに高崎駅の駅弁「とりめし弁当」が大好きです。
しばらく食べてないのですが、これも久しぶりに食べたいです。

では、個人的な備忘録も兼ねて、楽曲紹介を書いておきます。

ちなみにElena Colombiは3年前にDEKMANTELのDJセット見て、選曲のぶっ壊れぷりに心を奪われ、それでデモを送って...そこから交流って感じですね。
で、彼女、イタリア系なんで、彼女の声を聞いていると、モニカ・ヴィッティを思い出すと言うか、ミケランジェロ・アントニオーニの映画が大好きなんです、オレ。

1.Obanzai おばんざい

2020年5月30日制作。
今回のアルバムは2018年に作った曲とか時期はバラバラです。
これは割に新しめで去年ですね。
もはや、何を考えて作ったのかすら憶えてないのですが、自分の代表曲と思われれる"Arazaramu"あたりはベースにあったのかな、と。
その中でどこかアバンギャルドかつ「和」なテイストは出す、そんな感じでしょうか。


2.Bonsai 盆栽

2020年1月11日制作。
YOUTHというレーベルから去年「五七五七七」ってアルバムをリリースしたんですが、その中の"Tororo Soba"あたりと同時期です。
たぶん、Aphex Twinの"Selected Ambient Works, Vol. 2"の"Blur"あたりの影響で作ったような。ただ、その割に多幸感溢れるテイストですが。
あと、何となくだけど、Soulwaxあたりの影響が地味に溢れている気もする。
自分の方がUnderground感あるかもだけど。


3.Suemori Desu 末盛です

2021年1月7日制作。
今年に入って作りました。
Elenaから挿入的な曲が欲しいとリクエストがあって作りました。
声は自分の声というか、ここまでの曲、全部、自分の声です。
これは割にアバンギャルドなテイストかつピアノは入れたかった、そんな感じですかね。
他の曲に比べると、実はThom Yorkeとか坂本龍一さんあたりの芸術テイストみたいのを盛り込んでいるのかもしれない。


4.Yakkosan やっこさん

2020年6月25日制作。
おそらく、この時期に"Arazaramu"テイストの曲を何曲か作っていて、これもその1曲です。BPMは94。気付くとBPM94が自分の一つのBPMになっているような。
この曲に関しては、その"Arazaramu"感を引き継ぎつつ、BPM190くらいに聞こえるようなハイハット・ワークであるとか、後半のシンセなんかは、どこかブラジル音楽というか、90年代前後のPat Metheny Groupあたりを拗らせたようなシンセを使っているが、何を考えていたんだろう、オレは。


5.Kaminari Okoshi 雷おこし

2018年7月6日制作。
これはだいぶ前の曲で、声に関してはオレじゃなくてサンプルですね。
どこかで買いました。
3年前の方がこの曲のようにBPM124とかフロア受けというか、そんな曲をよく作っていたように思う。
3週間くらい前にMedellinStyleという南米のフェスのLivestreamに参加したのだけど、その時にBPM120でDJして楽しかったので、今後、この曲とかmixtapeを頼まれる機会があれば掛けようかな、といったところでしょうか。


6.Minamoto 源

2020年8月26日制作。
来週、ESP Instituteからアルバムがリリースされるのですが、このアルバムには"Taira(平)"という曲があり、「源平」と言う訳です。
「源平討魔伝」というゲームの影響で、楽曲的には「平」の方が好みというか、コード進行がぶっ壊れ気味なんですが、Minamotoの方は、これはこれで面白いかもですね、どこかJohn ColtraneのAfro Blueとか、そういう要素を和楽器とか「和」に落とし込んだ、みたいなところがあるかな、と。


7.Mekasikomu 粧し込む

2018年11月15日制作。
これも自分が「和楽器+Electronic」で作り始めた割に初期の曲です。
シンプルに「和」を表現したって感覚はあるんですかね。
VinylだとここからB面で、曲順とかの選考はElena Colombiがやってます。
曲順のキュレーションが上手いなぁというか、ESP Instituteの方はLovefingersがやっていたり、と自分も意見は言うんだけど、こう言うことを彼らみたいな人に任せるのは割に好きです。


8.Okaya 岡谷

2018年9月17日制作。
父が長野県の岡谷市出身なので、それで作りました。
なので、打楽器などの連打音は、機織りをイメージして作った次第です。
その途中で来る和音感覚って、たぶん、Chick CoreaとかWeather Reportあたりの影響なんだろうけど、どうなんでしょう。


9.Yasoshima Kakete 八十島かけて

2020年9月2日制作。
自分の曲群には「百人一首」をテーマにした曲がいくつかあるのだけど、これもその一つ。
BPM142ってあまり作らないのだけど、何か思うところがあったんだろうか。
テイストは"Arazaramu"の延長上だと思う。


10.Hankumoi 半雲井

2018年3月10日制作。
このアルバムで1番古い曲ですね、3年以上前なんで。
たぶん、これが自分の「和楽器+Electronic」の初期の1曲かな、と。
あまり、これの影響ってのもないとは思うんだけど、案外、コード進行が凝っているかもしれないです。


11.Senpai Kouhai 先輩後輩

2020年1月10日制作。
"Bonsai"と同時期で、なんか調子が良い時期だったんでしょうか。
これは私の声です。
日本ってAI時代になって、ロボットを作っても、そのロボットたちの間で「先輩後輩」があるんだろうな、とそれを良くも悪くも、かつ、平安時代あたりまで遡りつつ情緒豊かに作った1曲、、、なんでしょうか、記憶が曖昧ですが。


12.Zan Zan

ここからDigital Bonus trackになります。
2018年3月15日制作。
なのでHankumoiと同時期ですね。
ちなみに以前コンピに収録されていたWacidってのも同時期です。

途中のコード進行が、Jazz/Fusionの影響が強いかな。
Yellowjackets初期とかChick Coreaあたりかな。

これとか、ただバージョンとしては、Bunny Brunelのバージョンの方をよく聴いてました。

和音で言うと、たとえばAmaj7(#5) on Bみたいなのが好きなんですよね。
来週、ESP InstituteからリリースするTanabata Monogatariって曲の中間部でも使っている和音で、コレとかもそうだったかな、この曲は、昔、バンドやっていた頃にカヴァーしたりしんたですが。


13.Fuan 不安

2020年12月18日制作。
最後の曲ですが、1番最新かもな、と。
去年の11月〜1月にこのテイストの曲を100曲近く作っていて、果たしてリリースする機会あるのかな、って感じなんですが。
自分なりにThom YorkeやRadioheadの2010年代の作品群の影響と和楽器要素を交えた感じなんですかね、、、この3ヶ月くらい1日2曲くらいのペースでこんな曲を作ってたんで、かなりギアが入ってたかと思います。
あと、割に映画音楽的な影響もあるんですかね、それこそミケランジェロ・アントニオーニあたりかもしれないし、なんか、この曲はそこまで「和」要素は強くないですね。

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