最近のJazz、面白いの多いな

最近、Apple MusicでJazzを聴くことが多いです。
Stones ThrowのTeeth Agencyが変わってるなぁ、と聴き始め、Teeth Agencyでステーションを作ると、次から次へと類似した曲が出てくるので、便利な世の中です。

ただ、こういったヒネくれたJazzを聴いているのって、
「この手の音楽って、これだけ多くの人がやっているんだ。仮に自分がこの市場に参入した場合、one of themになる危険性あるかな。生演奏しないしな、不利だろうな」
とかクリティカル・シンキングの一環として聴いている感じです。

MDCIIIのこのアルバムも面白いです、Sandmanって曲から入ったんだけど。
なんだか、このくらいの深さとか趣きが当たり前にあるJazzが最近、多いんで、参入するのが大変だろうな、なんて思う。


次にSteigerってベルギーのJazz トリオです。
最後のThe Lady, the Llama and the Dogって曲がステーションでたまたま出てきたんだけど、なんかだんだんと哀愁の帯を巻きつけられてくる感じがして面白いです。
あと、驚いたのが、Sdban Ultraってレーベルって Stefaan Vandenbergheって人がやっているんだけど、この人Dr.Lektroluvって別名義で活動していたこともあり、Lektroluvってレーベルは、The SubsやMumbai Scienceなど10年前のエレクトロ時代を知る人なら「おお!」って感じです。幅広いな、Stefaan。


Potions Music NYCからリリースしているHarry Jamesの作品もかなりdopeなサウンドです。"From The Dogs to Ducks"って曲がステーションで引っかかりまして。


La Sape RecordsからOn-Lyのアルバム。
What's The Weather?という曲をステーションで聴いたのだけど、絶妙なコード進行も交え、これまた深いです。


Stones Throwから今年2月にリリースしていたApiferaのこの曲もdopeです。
Stones Throwはyoutubeで登録してたりなんだけど、案外、気づかないというか、聴いた記憶もあって、Chick Corea要素もあったりなんだけど、このくらいの感触だと忘れてしまうのかな、、、あくまで自分個人の体感だけど。


Hôtel Costes PresentsからリリースのMidiMinuitはミニマルテクノ要素もありながらもJazzというかなんだろう、生ベースなサウンドが混じるなど、ECM感もあるだろうか。16:00って曲がステーションで引っ掛かったのかな。


と何枚か紹介しましたが、別に自分がこの方面に詳しいわけでもなく、誰でもあるアーティストを起点にApple Musicでステーションを作りさえすれば、こんな具合に数珠繋ぎで出てくるので、昔より音楽通になるのは簡単になったかもしれない。

ただ、「駄盤」というか「どうしようもなJazz/Fusionのレコードを買う経験」も大事なのかな、ってのは思ったりする。
良い音楽を知っているのも大事なんだけど、どうしようもない音楽を知っているのも大事かもな、と。


それにしても、ピアノ曲でステーションを掛ければ、雑に言うと、
「たくさんの坂本龍一のピアノ曲風」
な曲が出てくる。
いや、もちろん、違いはあるし、良い/悪いはあるんだけど、作品の良い/悪い以前の「ブランド」勝負というか、「坂本龍一さんだから間違いないよね」というのが重要な時代かな、って。

音楽を聴く前に勝負がついている、みたいなところ、あるかな、と。

もちろん、作品を聴いて「これは凄い良い!」とかありますし、たとえば、Tentenkoさんのこの作品とか、かなりdopeなElectronicと言えば良いんですかね、ありがたいことに、彼女が私の最近リリースした別名義SuemoriのMaebashiを気に入ってくれてフォローしてもらったのがキッカケで聴いたんですが、この人、こんなカッコいい音楽を作ってたのか、なんてこともありますし。

私のその作品も貼り付けておきました。


これは過去の自分の反省というか、苦い経験から思うところです。
「良い曲を作っていれば何とかなる」ってのも一理あるとは思うんだけど、それをどういうレーベルでリリースし、どういう立ち位置で見られたいか、そのシーンでやるとして自分が埋もれてしまわないか、などなど、なるべく自分が「損をしない」ように「ブランド」を作っていくことが大事かな、というのを最近は思います。

これは、良い作品を作っているんだけど、上手く行かない(まあ、自分もその一人なんだろうけどwww)人々へのメッセージかもしれない。
けど、正解があるわけでもないんで、ひとまず、自分がこうだと思う施策をトライしてエラーしたら、また他の施策をトライして...という試行回数の話かな、と。

それに関する話だと、このホリエモンの動画が好きですかね。
今の自分は、なるべく、自分の分野外の人の考えも取り入れつつ、という感じです。


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