|letter|5月のお手紙
5月へ入ってゆきます。
少し前に観たスペインの映画。
(とある事情で)人々は村のあちこちで動きを止め、止まった場所でそれぞれの思念がループして、こだましている。
一方で、自然は悠々とめぐってゆく。
川は水草をたなびかせ、潮は引いてやがて満ち、月も欠けてやがて満ち、風は木々を揺らしてわたり。
ただひとつ、とある川の上流はダムに堰き止められたまま。そのことが、環境のめぐりを(見えないところで)滞らせている。
村にやってきた三人の魔女が、静止する村人のひとりひとりに白い布をかけると、あちこちでループしていた思念の音も止んで。
村は静けさへかえる。
そうして、とある働きがあって、堰き止められていた上流の水は解放され、大量のそれが自然を取り戻し、しぶきをあげながら下流へと流れてゆく。
作品が描き出す光景は、どこか《わたし》という環境のようでもある。
《私》の思念がしずけさへかえるほどに、上流への抵抗は外され、上流からのゆたかさは、あくまでも自然に、滔々と、流れ込んでくる。
作り手の狙いではないのかもしれないけれど。わたしにとっては、その様子がうつくしい映像であらわされていて、とても深い印象を残してくれたのでした。
めぐりと、いろどりと。
よき5月を ○
love.
sui
room3 おてがみセッション 短編・長編
一通のお手紙からはじまる 魔法の時間 おたのしみください。お届け開始以来、たくさんのたくさんの星空に触れさせていただき、ほんとうにありがとうございます。
room 8 star tuning リーディング&チューニング セッション(遠隔 / 対面)
リーディングとチューニングをセットでお届けしています。いまの状態を確認しながら、奥からの動きをすくいあげ、まあるく束ねて、本来の流れへ還してゆきます。
詳細はこちらより ▽
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?