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|words|こころの仕組み 《感情 恋愛》 恋の悩みのほどき方



過去にも何本か記事にしていますが、ご相談いただくことも少なくない、恋のお悩みについて。



とても好きなひとがいるのだけれど進展しそうにない/進展しようがない、けれど気持ちを切り替えることも難しく、悩ましい日々が一定期間続いている、というようなご状況。

恋のお悩みにもいろいろありますが、このタイプが、いただくご相談のなかで、一番多いのです。



この記事は、悩ましさがとても強かったり、一定期間続いていたり、などのご状態を想定しています。



悩ましさが、ほどほどであったり、ほどよく終わってゆくものでしたら、それでよし、とも思います。

もちろん、そうした(相対的に言って)軽めの違和感もしっかり見てゆくのもおおいにありですし、個人的にはおすすめです。

どこまで見つめて、どこまで深めてゆくのか、ほんとうにひとそれぞれなのですよね。しっくりくる深度、というのもほんとうにそれぞれです。



本題に戻って。

このようなご状況の場合、ざっくりと、ではありますが、ふたつに分けることができるのかな、と見ていました。



以下、こころを見つめてほどく、実践目線で、とても俯瞰した内容になりす。

・内容的に必要性を感じる方
・お気持ちのタイミング的に俯瞰した内容が大丈夫な方
・実践的にご自身を見つめてととのえてゆきたい方

3つとも当てはまる方はスクロールしてくださいね。

















①「その過程をともに体験する」というご縁がある


こうしたご縁がある場合、途絶えたりすることがあるとしても、なぜだかよくわからないままに、ご縁が(一定期間)続いてゆくように思います。

同時に、この過程で、ご自身もいろいろを感じながら、この件に限らず多角的に多層にわたって(ここがポイントです)どんどん深化してゆきます(ここもポイントです)。

②の場合でももちろんご縁があってのことですが、①の場合は、より広範囲にわたって深いご縁がある、とでも言いましょうか、深化へ導く体験のさまざまが、箱詰めされ、凝縮されているようなイメージ。

ですので、①の過程(の主に前半)で、②のいくつかが登場することもあります(もちろん単に②の体験ということもあります)。

①の場合、核心的な問いかけをご自身にいくつか投げかけてみても「このひとはやっぱり、わたしにとってかけがえのない存在だ」という想いに至るはずです。

結果として、(当初狙っていたように)「うまくいくか」「いかないか」はケースバイケースなのでしょう。

けれど、いずれの場合であっても、振り返ってみて、「この過程の全体をともに体験する相棒だったのだなあ」というような、納得と感動がそこにあるように思います。ここをゴールとして狙ってゆくというより、振り返ってみると、結果として、自然と、必然と、そのように感じる、というイメージでしょうか。

大切な誰かだとしても、うまくいっても、いかなくても、その相手に対する強いこだわりやコントロールしたいという気持ちは、やがて手離されるものです。

この件に限らず多角的に、そして、多層にわたって深化してゆくなかで、この件に関しても、それ以外に関しても、こだわりやコントロールしたいという欲求などは、手から離れてゆくのでしょう。

その結果の一部として、上記の納得や感動の感覚にもたどり着くのだろうと思います。


②別の葛藤や潜在的なパターンを知らせている


ご自身がもともと持っている葛藤や感情の記憶、潜在的なパターン、見逃している本音など、ここで気付いておきたい何かを知らせるビーコンのような役割をお相手が担っているということもよくあります。

単に②の体験ということもありますし、①が(そのはじまりのあたりで)②のいくつかを含んでいるということもありますので、いずれの場合も、まずは②をチェックしてみるというのが得策なのかな、と思います。

(①はどちらかと言うと、結果的として「そうだったのだなあ」と後から思うに至るような何か、ですね)


いくつか核心的な問い掛けをすると、何らかが浮かび上がってくるはずです。

・ご家族やご両親、過去のパートナーシップや恋愛など、過去由来の感情の記憶が引き起こされていたり、解消していない感情の葛藤を再現していたりする場合もあります。

・ピンポイントな過去の出来事や人間関係が思い当たらなかったとしても、なぜか繰り返している似たようなシチュエーション、出会いやすいひとのタイプなど、何らかのパターンが見えてくることもあります。

・現在の現状において(この件とは別に)無理を重ねていたり、本音とは違う選択をしていたり、本当はやめたいことを無理に続けていたりするとき、そのズレを知らせている場合もあります。


*摩擦の度合いもケースバイケースです。とても強い苦しさとして感じるひともいるかもしれませんし、ほんのりとした、でも確かにそこにある違和感として感じるひともいるのでしょう。


お相手に投影することで再現している癒したい傷、お相手に逃げることで見過ごそうとしている気づきたい本音、などが、内側のどこかにあるはずです。

この場合は、そのことに気づき、この時点で可能で、かつ、この時点で必要とされている範囲で、葛藤を解消したり、パターンを手離したり、環境をととのえたりすることが先決です。

「この時点で必要とされている範囲で」ここがポイントです。「今までこのままで大丈夫だったから」「何年か前は大丈夫だったから」などはその時点でのことで、「いま」ご自身が、どこまで、どのように、本来のご自身らしくありたいのか、以前とはおおきく異なっている、これもまたよくあることです。

いずれであっても、気づかせるという役割が、お相手として、お相手を通して、あらわれているので、お相手への想いを可能な限りいったん脇へ置いて、まずは見えてきた葛藤やパターンを出来る限りクリアにしてみます。

例えば

・現在のパートナーシップが調和していない → (パートナーとは別の)お相手への気持ちが過度に強くなっている → 現在のパートナーシップを見てみる・癒す・ととのえる → もう一度お相手への気持ちを見てみる

・ご自身を蔑ろにしがち → お相手との関係性が循環していないが辛くても無視してしまう/耐えてしまう → ご自身のパターンを見てみる・癒す・ととのえる → もう一度お相手への気持ちを見てみる

・親御さんと感情的な葛藤がある → 恋愛の場面でその感情が浮上している → 親御さんとの葛藤を見てみる・癒す → もう一度お相手への気持ちを見てみる

・どこか不安で何かを手に入れることで安心したい → お相手との関係性が循環していなくても「取りにゆく」姿勢で熱心に取り組み続けてしまうが苦しい → ご自身のパターンを見てみる・癒す・ととのえる → もう一度お相手への気持ちを見てみる

・現在の環境(仕事 人間関係 etc)が調和していない → お相手への気持ちが過度に強くなっている → 環境を見てみる・癒す・ととのえる → もう一度お相手への気持ちを見てみる


*あえてわかりやすく書いていますが、入り組んでいてわかりにくいこともあります。これ以外にもいろいろ挙げることができますし、どれかひとつということもありますが、いくつかが複合的に絡み合っていることもあります。

*「癒す・ととのえる」とさくっと書いていますが、気づくだけですっと終わることもあれば、「見てみる」箇所も含め、一定期間、根気強く、ご自身と対話を続ける必要がある場合もあります。「一定期間」も、数日、数週間、数ヶ月、それ以上など、ケースバイケースです。


こころを見つめる・ほどく(=癒す)についてはこちらもどうぞ



葛藤やパターンがある程度ほどかれるとき、かつては強かったお相手に対する想い(だと思われたもの)が凪いで、場合によっては消えてゆくこともあります。

もしくは、それらが解消したところで、お相手へのより純粋な想いに、あらたに出会うということもあるのでしょう。

ここはケースバイケースです。



ロマンチックさやドラマチックさとは程遠い、淡々と俯瞰する姿勢に、つまらなさを感じる方もいるのかもしれません。

もちろん、ロマンチックやドラマチックをとことんまで極めてみる、というのもありです。何を選ぶのかは、そのひと次第です。

ただ同時に、「悩ましさから抜けてクリアになりたい」というお気持ちが勝ることも、やっぱり多々あるのだなあ、というのが、見ていて感じるところでもあります。

その場合は「見つめる」という姿勢に入ってみるのも、ありなのかもしれませんね。

というところから、この記事を書くに至っています。



✳︎


狙っている通りに「うまくいくか」「いかないか」というところを最優先ポイントにするひとも(いまはまだ)一定数いらっしゃるのかもしれませんが

「うまくはいったけれど、日々不安」「このひととはうまくいかなかったけれど、その後日々しあわせ」ということもあるのですよね。

また、そもそも、いまのそのご状態で、いまのそのご状況で、いまのそのお相手と《うまくいく うまくいってしまう》ことが、ご自身にとって、ほんとうに《安心で うれしくて 満ちる》ことなのか。ご自身にとって、ほんとうに《望んでいる 望みたい》ことなのか。

ご自身が《そう思いたいと思っていること》と、ご自身のほんとうの本音との間に、ギャップがあるのか、ないのか。

ここも、見ていてもやはり、ケースバイケースです。



当初狙っていた条件が揃っても、揃わなくても。対象が手に入っても、入らなくても。

安心で、満ちて、しあわせを感じるその《場所》は、ちゃんと約束されていて、ゆるぎなく、必ずそこにあるもの、です。

この《場所》で、青空のようなこころで、大切なひとを

そして何よりも、そのひとも含めた、すべてすべてを

見て、感じて、いたいはずなのです。



words and sessions Δhoshimiya jiku

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