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ブラストモーションのARE(解決編)


仕事が速いマーモット(無職)です。


今回は前回の続きというか解決編です。なので前作を読んでから今回のを読んでね。前回の記事はこちら。


1.前回の確認

確認するなら前作読まなくていいじゃねえか!
・バットスピードとパワーのどちらを見た方がいいんかね。
・バットスピード…単純な要素であるから分かりやすい。比較しやすい。
 パワー…あらゆる数値を総合した、打球に直結する要素である。
・パワーの計算式が分からん(未解決)※計算式は一応あります。
今回はこの未解決のところが分かった(かも)のでお話ししていきます。


2.結論

結論から申し上げますと、体の回転によるバットの加速度(初動)とパワーの計算式で使われている加速度は別物であるということでした。だから加速度とパワーの数値が比例しないのですね。具体的には以下のように異なるそうです。
①体の回転によるバットの加速度(初動)→スイング初期の加速度
②ダウンスイング間の平均加速度※パワーの算出に使われる要素→スイング開始からインパクトまでの平均加速度
つまり、①スイング初期(という一定区間)の加速度なのか、②スイング~インパクトの平均加速度なのかという違いがあるそうです。
 
スイングの初期段階ってどこからどこやねんと思いましたが、非公開とのことでした、残念。
ですがスイングの「初期」段階っていうだけあるからインパクトまでは入らないでしょう。となると、
ダウンスイング開始(=トップ直後)~
ダウンスイング終了(=レベルスイング開始、≒バットが投球軌道に入った瞬間)

の間のいずこかと考えるのがよいでしょう。

スイングの初期段階ってどこなんだろうね

ということで以下の計算式が前作の疑問の答えというわけです。
パワー
=バットスピード×バットの重さ×加速度の平均
≠バットスピード×バットの重さ×体の回転によるバットの加速度(初動)

何だよそんなことかよ!てかよく考えたらそうに決まってんだろ馬鹿か!という正論もとい指摘は受け入れておりません。みんな俺に優しくなろうよ。
しかし、今度はまた別の疑問が生まれます。なぜBlastは「体の回転によるバットの加速度(初動)」を加速度の平均ではなくスイングの初期段階の測定値を選んだのでしょうか?バットの最大スピードに乗るまでの時間を早くしたいなら、瞬間的に大きな加速度を生み出すことのほうが大切なんですかね?それとも瞬間的な加速度が高ければ平均も高くなるみたいな?うーんわからん。物理に詳しい人とか知らないでしょうか。


3.それが分かったところで何なの

加速度ってそんなに大事なもんなんですか?という話なんですが、加速度はすっごい大事だと個人的には考えています。これは先人が遺した文章を引用させてもらいましょう。

(またこのnoteかよって言うなし)
>そう、みんな大好きドライブラインはスイングスピードとAttack Angle(日本語:アッパースイング度)に次いで加速度(英語:Rotational Acceleration)を重要視しているようなのです。
 重要視する理由として、ドライブラインはこの記事内で「バレルゾーンに入るようなバットスピードに素早く到達できること」を挙げています。つまり、加速度が大きい打者はスイングの初期でバットが十分に加速できているため、振り遅れても打球を飛ばしやすくなると言えるのです。
 ちなみに米国のBLAST本社はドライブライン以上に加速度を重視しているようです。別の記事では「選手を評価する際に、スイングスピードが選手のフロア(床≒現在地)だとしたら、加速度はシーリング(天井≒潜在能力)」とまで書いています。
ドライブラインも加速度を見ているし、そもそもBlast社ですら加速度を重視しているわけです。冒頭の質問に(このnoteが)答えるとするなら、「スイングの早い段階でどれほど速いバットスピードに到達できるかを見れる項目だから大事」といえるでしょう。

余談なんですが、加速度が低い子を改善するのってかなり大変なんですよね(個人の経験による)。

しかも、ある程度プレーのステージが上がってくるとそんなことを修正する時間や余裕も無く……低い加速度のまま引退するケースが多いです。というかそもそも加速度が低いことに気づけぬまま引退するケースも多いんですが。
何とかして加速度の重要性を世に伝えたいマーモットです。


4.結局バットスピードなの?パワーなの?

僕はパワーだと言いたい。
なぜか。結局パワーにはバットスピードと加速度が含まれるのでより打球に直結した数値になるからです。
たとえバットスピードが速くても、加速度やオンプレーンが悪いと打球速度やスクエア・アップに結びつかないことがあります。そう、バットスピードだけでは評価をするのに不十分なのです。
たしかに、バットスピードはその選手の一要素を見ることには意味がある指標だと言えます。主観的な評価を数値にしてくれるという点で優秀な指標であることにも間違いありません。しかし(繰り返しになるが)より打球に直結する指標であるのはパワーです。みんなパワーを見ましょう。パワー最高。

クソコラで草

でもパワーの数値基準なんてわかんないっピ…という人は以下の表をご覧ください。BlastのHPから引用した数値です。
高校生(一般)…2.17-3.45kw
高校生(代表)…2.81-4.09kw
大学生…3.83-5.074kw
プロ…3.65-5.65kw

みんなも明日からパワーを見よう!!


というわけでここまで。今回もご覧いただきありがとうございました。




余談:この件についてBlast社にお手紙を出しましたが、読まずに食べてしまった模様



 


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