タロットカード紹介 第2回 「Papus Tarot」
タロットカード紹介の第2回めは、「Papus Tarot」です。
このカードのタイトルにもなっている”Papus”というのは、19世紀に実在したフランス人医師でオカルティストのGerard Encausse(ジェラール・アンコース)氏が、出版にあたって使ったペンネーム”Papus”(パパス、パピュスとも)によるもの。
このタロットは、アンコース氏が1889年に出版した「Le Tarot des Bohemiens」という本からインスパイアされたもので、絵柄は氏自身が描いたものをベースとしています。
ちなみに「Le Tarot des Bohemiens」は、タロットとカバラを結びつけて論じている研究書で、小アルカナの4つのスートをそれぞれ”J H W H”という文字に結びつけて考察されています。JHWHはヘブライ語で”Jahweh”(ヤーウェ、ヤハウェとも)という、神を表す言葉のことです。
デザイン化された絵柄が特徴的で、大アルカナの人物などは古代エジプトの影響を受けているのが見て取れます。
小アルカナは、かなりシンプルにデフォルメされていて、コートカード以外に人物は描かれていません。
Papus Tarotは、1982年にアメリカのU.S. Games Systemsより発売され、その当時のカードデザインは、もっと手書き風の荒々しいものでした。
私が所有しているものは、最近になって再発されたもののようで、絵柄がずっと簡素化されてしまっているのが残念です(現在はU.S. Games Systemsのカタログからは落ちてしまっているようです)。
今でも手に入れることはできます。Amazonにはなかったので、楽天のリンクを貼ってきます。興味のある方は、チェックしてみてください。
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