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溶けた錫(すず)の形で占う「Molybdomancy」と、溶けた蝋で占う「Carromancy」を紹介します

先日は、トルココーヒーの残り粉で占うコーヒーカップ占いをご紹介しました。

なかなかご好評を頂いたので、今回も珍しい占いの「Molybdomancy」と「Carromancy」をご紹介しましょう

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Molybdomancy(モリブドマンシー)は、古代ギリシャから伝わる占いで、錫を溶かし、それを水の中に垂らして、冷えて固まった錫の形で占うというものです。

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錫というのは、あまり聞き及びがないかもしれませんが、電子部品をハンダゴテで基盤などにくっつける際に使う、あのハンダに使われている金属です。
錫は、とても融点が低いので、ロウソクの炎などで簡単に溶かせるという特質を利用します。

やり方は、スプーンなどの上に、ひとかたまりの錫をのせ、それをそのまま蝋燭の炎で炙ります。

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すぐに溶けて水のようになりますので、それを水を張ったボウルに垂らし、冷えて固まった時の形を見て占うというものです。錫の代わりに鉛を使う場合もあるようです。

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形が判断しにくい場合は、固まった錫を光に当て、その影の形で判断するそうです。

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Carromancy(カロマンシー)も、やはり古代ギリシャから伝わるもので、鉛や錫の代わりに蝋を使います。

ロウソクに火をつけて溶けた蝋を集めたり、あるいは蝋を鍋などに入れて火にかけて溶かします。

溶けた蝋を、水に貼ったボウルに垂らして、その形を見ます。船は旅行・出世、馬は新車などを表すとか。

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チェコではクリスマスに、ドイツでは新年になったときなど、ヨーロッパの各地では現在でもこの占いが行われているようです。
ただし、鉛や錫をそのまま使うと、火で炙った時に有毒な煙が発生するので、現在では害がないようなものが売られているようですね。

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