水の波紋であらゆる事を占う、ハイドロマンシー
占いには、様々な道具が使われます。トランプ、タロット、ルノルマンなどを使うカード占いが、最も有名でしょう。
他にもルーン文字を刻んだ石や木片を使うルーン占い、筮竹(ぜいちく)という細長い竹ひごのような木製の棒を使った易占などといった占いもあります。
今回ご紹介するのは、”水”を使った占い、ハイドロマンシー(Hydromancy)です。
水を使った占いというと、日本で最も有名でなのが、京都の貴船神社の水占(みずうら)でしょう。おみくじを水に浮かべると文字が浮き出てきて、吉凶を判断します。
古代ギリシャに由緒を持つと言われるハイドロマンシーでは、ボウルに水を張り、その水面に現れた波紋の形から未来を予測したり、吉凶の判断をするなど、様々な占いを行います。
川や湖、池、沼といった自然の地形を使う場合もあるようですが、現在ではあまり一般的には行われていないようです。
やり方は、サラダを盛るような少し深めのボウルに水を張るだけと、とても簡単です。
水を張ったボウルを前に起き、占うことに心を集中させながら、ボウルの縁を指で軽く叩いたり、ボウルを揺すったり、あるいは水の中に指を浸したりなどして波紋を起こします。
波紋の形が見えやすいように、ボウルは色の付いたものを使用するのが良さそうです。
このハイドロマンシーは、中国にも伝わっており、今でも占いとして行われています。
中国版ハイドロマンシーでは、薄い金属で作られた専用の器が使われます。中央の凹んだところに水を張り、淵の広くなったところを両手のひらでゴシゴシと擦ると、その振動によって、水面にさざ波のように波紋が起きます。この波紋によって判断します。
さて、肝心の波紋の見方ですが、これがどうもよく分かりません。多少なりとも調べては見たのですがこの事について言及しているところが見当たりませんでした。
もし、ご自身でこのハイドロマンシーを試してみたいというのでしたら、自分なりの解釈で独自に行うのが良いでしょう。
特別な道具も必要なく手軽に始められるので、興味を持った方はぜひ試してみてください。
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