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オラクルカード紹介 ジプシーが使った「シビラカード」

今回ご紹介するカードは、「シビラカード」です。

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シビラカードとは、ジプシーが使っていたカード占いが元となったオラクルカードです。
気ままに大陸を移り住んでいったジプシーが、旅の吉凶を占ったり、時には仮の住処にした土地の人々に頼まれて、様々なことを占ったといいます。

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一つ所に定住しないジプシーが使っていたことから、シビラカードについては、伝わっていることはごく僅かです。
Sibillaは、予言者、神託などを意味するSibylが変化したと言われており、紀元前4世紀にプラトンが書いた書物にまで遡れるそうです。

ルノルマンカードの生みの親である、マドモワゼル・ルノルマンも使っていたとされ、1840年にフランスのGrimaudという出版社から、「Sibylle des Salons」という名前で発売されたのが、現在まで残るシビラカードの原点となっています。

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1850年には、再びGrimaud社より「Le Livre du Destin」の名前で発売されました。この新版では、カードのデザインに少しモディファイが加えられ、カードの左上隅にトランプのマークが追加されました。
1870年頃、三たびGrimaud社より「Le petit Cartmancièn」として発売されたというので、当時からかなりの人気があったことが伺えます。

そして、この1870年版が、ヨーロッパ各地でコピーされて発売され、現在のシビラカードの直接のオリジンとなって、現代にまで伝えられているのです。

「シビラカードの意味とスプレッド」より

カードのサイズは縦9.5センチ、横6センチと、トランプくらいのサイズです。紙質は、ボール紙っぽくて、それほど良くはありません。コーティングされているので、滑りは良いです。

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人物像が多くて、会議をしていたり、人待ち顔だったりと、色々なシチュエーションが描かれています。枚数は52枚です。

簡単な説明書が付いていて、英語、フランス語、スペイン語など5ヶ国語で記載されています。

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日本では殆ど知られていないようなオラクルカードですが、Amazonで購入できます。下にリンクを貼っておきますので、興味のある方はチェックしてみてください。

あと、シビラカードのガイドブックを書いていますので、そちらも合わせてどうぞ(笑)


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