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仏教『唯識』を学ぶ-マインドマップ活用

インプットの難しさ

春秋館で仏教哲学の唯識三十頌の講義を受けていますが、新しい用語が大量に出て来るのに眠い状態で全然頭に入らない事が時々ありました。
難解な漢字の言葉をいくつもインプットする時、皆さんはどうしているのでしょう。
始めは、頑張ってやろうとしていても、途中で諦める人もいると思います。
でも、こういう時間のかかる本質的な仏法を(頭だけですぐ)何か分かろうとすること自体が傲慢、分からないから嫌だと思うのも傲慢だとの事・・・なるほど、短期で理解・体得出来なくても反復し、真理へのたゆまぬ努力の姿勢が大事ですね。
面白いと思う部分もあるし、優れた理論を全く無視する訳にもいきません。やはりしっかり学ばなくてはと思いました。
人は大変な状態の時こそアイデアが浮かぶもので、頭の整理やアイデアを出す時たまに使っていたマインドマップを思い出しました。
昔、日本で最初にマインドマップを翻訳して紹介した神田昌典さんの記事を読んだ事が有り、その中で ブレーンストーミング以外に学習や会議の議事録にも応用が出来る。つまりインプットにもアウトプットにも使えるという事が書かれていたのを思い出しました。

マインドマップとは

テーマを紙の真ん中に書いて、頭に浮かんだことを放射状にブランチ(枝)を伸ばして発想を広げながら書くというものです。これは脳の情報処理プロセスを活用したもので、自然界の樹木の枝葉も稲妻などにも共通するデザインとなっています。「大きい概念」から「小さい概念」へ直感的にブランチを伸ばして行くだけで思考が整理されます。アイデアを出したり思考を整理するのに使うのですが、このツールで思考をビジュアル化すれば、深く広く考える習慣が身につくようです。
インプットにも凄く使える感触がありました。

マインドマップ

という事で実際に唯識三十頌のテキストの一部をまとめてみました。すると、今まで苦労していた関係性がするする見えて来て、時間はかかりましたが、一気に作り上げる事が出来ました。
本当は色分けとか一目で感覚的に分かるようにするらしいのですが、XMind8というフリーソフトの最低限の機能を覚えただけです。でも、それでも十分な感じがしました。

仏教学説「唯識」について

唯識というのは簡単に言うと、心の非我性(無我でない)、悟り性を肯定し、実存する自分をきちんと見据える仏教です。座禅瞑想など修行を重視します。
七世紀の玄奘三蔵(西遊記の三蔵法師のモデル)は唯識に関する疑問を持ち、関連する経典を求めてついには密出国し、インドまでの大変厳しい道のりを行かれました。それほどの経典となります。
唯識は刹那生滅といった現代量子物理学で言われている様な事も説いてる凄い学説なのです。
読みにくいですが唯識による心の構造は、興味のある人や勉強している人はこんな感じと参考にして下さい。

参考例

マインドマップを使うとイメージで関連が捉えられ易い。そして記憶術と同じイメージ原理で頭に残り易いと思いました。
物事は一点より始まり、末節へと伸びて行く点からも、マインドマップによるインプット法はとても理に適っている勉強法だと感じます。
今回マインドマップにより学習・インプットの可能性が広がったのは私にとり素晴らしい事でした。



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