フォロワー数より質が大事だよね。と言うけどさ

確かに〜！と思えるような言葉ですよね。

SNS疲れがところどころで起きているので、自分に言い聞かせるように「数より質」って意見が目立つ。

ただ、厳しいことを言えば、仕事でSNS使ってるなら言ってはいけない言葉だなぁと思いますね。

質は大切。ただ、数も大切。

そもそも人に対して量だの質だの言うのはちょいと失礼な気もするけど、それは一旦置いておいて…。

数より質だという人が、数を持っていれば、まだ良いけど、単に集められないからそう言って正当化してるにすぎないことの方が圧倒的に多い。

マーケッターの世界では、「ベッキーはファンがいないから復活できなかった」との論調が目立つけれど、99.9%の人はそのベッキーに並ぶことすらもできない。いや、一発屋にすらなれない人のほうが大半。

フォロワーの質は確かに大切だけれど、数がなければ質は生まれないし、数の増やし方を知らない人が質を生み出せるとも思えない。

数の威力は馬鹿にならない。

たとえば品質が大していいわけじゃないのに売れてる商品はたっくさんある。

ストーリー性があるとか、戦略でうまく売ってるとか、そういうのがなければ「売れてるからより売れる」に過ぎなかったりする。

たとえば、塩コショウなんて腐るほど製品がある中で、なぜあなたはダイショーの塩コショウを選ぶのか？

洋服だってたっくさんメーカーがあるのに、なぜユニクロなのか？

スマホだってたくさんあるのに、なぜiPhoneなのか？

それは単に、売れているから、知っているから、みんなが使っているからだ。

さらに面白いことに、「よく売れている」それだけで品質が担保されることもある。品質が担保されているわけではないのに、担保されてると消費者が感じてしまうのだ。少し前に流行った錯覚資産がまさにこれ。しかも本人はその錯覚に気付けない。

そしてもっと基本的なところで言えば、どれだけ質が高くても知られなければ意味がないのだ。

仕事としてSNSを使うなら、数からも質からも逃げてはいけない。

もちろん、疲れたら休むのは大切だけどね。