第71回京都新聞杯(GⅡ)万馬券予想


本日京都競馬場で京都新聞杯(GⅡ)が開催されます。硬いか大荒れか顕著に出やすい傾向があり、馬券妙味は非常に高い為、硬そうであれば選択と集中投資、荒れそうなら分散投資で攻めたいレースですね。

馬券を当てるにはまず同レースの過去実績が非常に重要となるため、過去10年のレースから振り返って見ましょう。

まず2021年、2022年は京都競馬場の改装工事に伴い中京競馬場で同レースが開催され、左回りで直線短いコース形態となり、京都競馬とは全くの別物と考える必要があり、参考レースから対象外とします。

昨年は12頭の小頭数もあって3連単は7番人気の7720円と比較的堅い馬券で収まっています。1着に1番人気サトノグランツ、2着に2番人気ダノントルネード、3着に6番人気リビアングラスで先行、先行、逃げのスローペースで収まりました。3着リビアングラスの鮫島騎手が上手く逃げ粘った展開です。上位2頭は直前レースいずれも上りタイムが3番手以内の足を使っておりこの点は馬券予想にも活かす必要がありますね。

2020年は4-3-2番人気で収まるパターン。勝ちタイムは2分11秒7と平均。勝ったディープボンドは言わずと知れたステイヤーとなりましたがこのレースまでの実績は500下クラスでの参戦で2000m以上の距離で使われ続けた点、直前レースは皐月賞(10着)というクラシックを使ってブラッシュアップされた感がありました。2着マンオブスピリットは500万下勝ちの実績程度ですが直前レースは上り最速で勝ち星をあげています。3着ファルコニアは一口325万円の社台レースホースが送り出す期待の高級馬ですが500万勝ちがやっとのクラスで好意差しの展開が向いた同レースで3着に食い込んだ好騎乗でした。

2018年、19年は3連単20万円馬券が飛び出すなかなかの大荒れレースでした。19年は2番人気ロジャーバローズが2着に食い込んだものの1番人気タガノデイアマンテが5着、3番人気オールイズウェルが8着、押し出され人気馬は危険な典型例でした。タガノデイアマンテは未勝利勝ちの実績しか無いものの皐月賞や重賞出走経験があり、掲示板に入る点が評価されていたようです。ここは馬券予想の大きなヒントになりますね。2018年は1番人気フランツが10着、2番人気グローリーヴェイズ4着、3番人気タニノフランケル17着(最降着)と振るわず。フランツは前走の500万下で1分45秒4の好タイムが支持されたようです。スピードレースになるかタフなレースになるかを予想する事が馬券予想の選定に大きく関わってくる典型レースでしたね。

2014年にさかのぼると500万以下勝ちの1番人気シャトウダンサーが追込み4着、同じく500下勝ちのミヤビジャスパーが5着となり大荒れ。勝ったのは3番人気のハギノハイブリッド、2着は8番人気、3着は5番人気といずれも追込み勢で大荒れの3連単は209番人気で55130円。勝ち馬のハギノハイブリッドは上位人気と同じく500万下勝ちレベルでしたが直前レースが2300mだったのが特徴的でした。

以上から現時点の出走馬を現時点での人気順から見ていきたいと思います。

1番人気 インザモーメント ▲
前走500万下を上り最速勝ち。外枠先行で鮫島騎手と安定の1番人気。距離伸びて良い。

2番人気 ヴェローチェエラ ○
連対率100%で川田騎乗により人気。実績は未勝利勝ちレベル。前走上り最速で好位からのレースは安定的で評価よし。前走勝ち馬は青葉賞2着のショウナンラプンタで実力計測のもの差しとなる。

3番人気 ベラジオボンド ×
本来良馬場タイプの馬が道悪の毎日杯(GⅢ)3着が評価されているものの安心して印を打てるレベルではない危険な人気馬。上がり早いのもレースタイムに引っ張られてのもので今回は馬券対象外。

4番人気 ウエストナウ ×
初出走の未勝利レースを中段から攻め好時計勝ち。血統は地味目で出世した兄弟もない。調教は坂路で好時計。前走未勝利馬は実績無く今回は馬券対象外。

5番人気 キープカルム ◎
前走1勝クラスを落鉄しながらの勝利。上りは必ず伸びる点が安定した実績につながっている。今回軸馬へ。

6番人気 ギャンブルルーム ×
気性の荒さは減点材料。勝ちの2鞍は阪神競馬場。今回は見送りへ。

7番人気 プレリュードシチー ×
連対率100%だが未勝利勝ち実績のみ。調教も×。休養明けでここまで順調さも欠いており馬券対象外が賢明で次走以降に期待。

8番人気 ファーベント ×
調教助手コメントはポジティブ発言多く馬券参考外。血統から出世馬無し。

9番人気 ジューンテイク ▲
レース実績多く、競合馬と戦ってきた経験値はプラス。距離も短距離から段階的に上げており、オープンレースのすみれステークス2200mで2着の実績が今回光る。調教師は強気コメント多いため、割引必要。血統は曽祖母にクラシックを沸かせた桜花賞2着のツインクルブライドも血統的には活躍馬無し。調教はあまり走らないタイプで参考外。

10番人気 アドマイヤテラ △
2ヶ月おきのローテーションは定番。好位差し得意であがり34秒を使う。若葉ステークスはミスタージーティーのコンマ3秒差の4着。今の京都は外枠の差しが決まりやすい傾向。血統は母型にディープインパクトやブラックタイドを産んだウインドハーヘアでクロスは4×4。調教の状態は可もなく不可もなく。走法は飛びが大きいため京都向き。馬券は抑え必要。 

11番人気 ハヤテフクノスケ ×
二、三番手付の未勝利勝ち実績まで。新馬戦ミスタージーティーのタイム差無し2着もその後伸び悩み目立ったところは無い。血統は兄弟も地方馬出身が多く実力的にも割引材料。

12番人気 オールセインツ ☆
初出走は未勝利2200m勝ちの実績のみ。前走おっつけっぱなしでスピード勝負は不利。祖母にエアデジャヴーの血統があり、ノーザンダンサー、ノーザンテーストのクロス発生。2枠3番で内枠岩田ジョッキーは不気味。前走未勝利戦の馬は実績ないが今回☆印ランクインで穴馬予想!!

13番人気 スカイサーベイ ×
G1レーシングのひと口150万円馬。初出走の未勝利勝ち。出遅れも勝利。調教で上積みもあり。兄弟にスプリングS勝ちのヴィクティファルス。前走未勝利戦の馬は実績なく今回馬券対象外。

14番人気 ライフセービング ×
12戦目にして未勝利勝ち。実力的に重賞では割引材料。今回は馬券対象外。

15番人気 タガノデュード ×
実績は未勝利勝ちのみで昇級戦後も停滞。実力的には重賞では厳しく今回馬券対象外。

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