ペス太郎

グリーンチャンネルWebの「競馬年鑑」を見ていたら、スターペスタロウが出走するレースが流れていました。

スターペスタロウは、馬はどんな馬かあまりはっきり覚えてないけど、名前の響きで頭に残る馬の一頭です。

上述のレース実況では「スター・ペスタロウ」というイントネーションで実況されていましたが、さすがにこれはないだろう、ペス太郎って何だ、と全国1億人の競馬ファン(当時)が一斉にツッコミを入れた事だと思います。
じゃあ一体「スターペスとは何か?」。

netkeiba の掲示板に書かれているのを引用すると、

どなたかのブログで拝見しましたが、スターペスとは耳の中にある鐙(あぶみ)骨のラテン語読みだそうです。あと、馬主は耳鼻科の医師らしいです。

とのことでした。知的な名前ですね。
実際、「stapes」という単語で検索すると、上記の記述を裏付けるような内容がたくさんヒットします。

The stapes or stirrup is a bone in the middle ear of humans and other animals which is involved in the conduction of sound vibrations to the inner ear.

鐙骨(あぶみこつ、stapes)は、ヒトや他の動物の中耳にある骨であり、内耳への音の振動の伝達に関わる。鐙の形をしており、環状靭帯により卵円窓(英語版)と接続する。これにより、鐙骨底は卵円窓から内耳に音響エネルギーを伝達することができる。人体で最も小さくて軽い骨である。

ちなみに、stapes と書くと、英語読みだと「ステイプス」になるようです。ラテン語で本当に「スターペス」という Pronunciation になるのかは調べてないです。

アジュディケーティング (Adjudicating: 法的に裁く、採決する) の子供がお父さんの馬名の語義をガン無視して「アジュディミツオー」とかになってしまうのですから、スターペスタロウも種牡馬として大成して「テイエムペスタロウ」みたいな馬が出てくる世界線があってほしかったな、と思います。


「どういう意味なんだろう」という冠名でいうと、その再筆頭は「ニホンピロ」だと思いますが、こちらは馬主の小林百太郎さんが作った会社「日本ピローブロック株式会社」が由来であることが広く知られています。
G1馬を多数排出した大馬主ですから、その由来も広く敷衍していますね。

その元の会社が、2017年に FYH株式会社に社名変更したらしいことは最近知りました。


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