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私が対州馬を絶滅から救いたいと思う理由 その91

もし、見つからなかったら


 
最初の放牧地を突然出てくれと言われた直後。
 
「もし、代替え地が見つからなかったら、どうなるのだろう?」
「最悪の場合・・・・・」
 
心に暗雲が差しました。
相談した家族は、「何とか見つかるさ!」と、心強い言葉を発してくれましたが、内心は絶望でいっぱいした。
 
「この広い世の中に、なぜ、健気に生きる馬の居場所が無いのだろう?」
「昔から昭和の初めまで、あんなにも身を削って働いてきた馬に!」
そんな気分でいっぱいでした。
 
しかし、一歩ずつ足で歩いて探すしかありません。一刻の猶予もないのですから。
まず、たまに世話などを手伝ってくれていた友人に、どこか適当な場所はないか?と打診しました。

そして、以前何度か手伝いに行ったことのある馬の施設やかつての馬方さん、乗馬クラブを当たりましたが、すべてにべもなく断られました。

しかし、後から考えるとこれらは断られてよかったのでした。

 
「他人のふんどしで相撲をとる」ような形で馬など飼えるはずもありませんから。



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