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映画「にあんちゃん」の中に見る、昭和34年の鯛之鼻炭鉱の風景①
炭鉱町の象徴とも言えるのが、ボタ山ですね。ちなみに北海道の炭鉱ではズリと呼びます。
ロケ地であった鯛之鼻炭鉱のボタ山は、海に面した場所にあるせいか、勾配がゆるやかであるように見えます。
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原作の「にあんちゃん」では『あんちゃん(長兄)は、すいせんボタのさおどりをして・・・』とあります。水洗により分けられた粗悪な石炭を、炭函(炭車)に積み込んで運ぶという仕事をしていたわけですね。
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手前に見える丸い輪が、炭函をひっくり返して石炭を下に落とす、チップラーというものです。
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チップラーに格納された炭函を人力でまわして、逆さにしています。
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遠くにボタ山が見えます。こちらは船舶に積み込むための石炭を運んでいる途中でしょう。
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山すそに社宅が建ち並んでいるのが見えます。
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対岸は、おそらく佐賀県の肥前町ですね。
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映画の中では隔離病棟とされていた場所です。
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友だちとボタ山を登る炭函に乗り込んだ、にあんちゃん。
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丘の上からのアングル。
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こちらは海上から見たアングルです。
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積み出し桟橋とボタ山を背景にして。
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2011年に撮った、かつてのボタ山。全体に樹木が多い茂り、海岸部はだいぶ波に削られているようです。
(ちなみに同地は私有地となっており、無断で入ることはできませんので、ご注意を)
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著作権を考えると、こういうキャプチャーはいかがなものか、とは思いますが、「にあんちゃん」はVHSも廃盤になっているようですし、DVDとして復刻するかどうかも現時点ではわかりません。
昭和44年に閉山してから、2011年の現在で早や44年。鯛之鼻で働いていた、或いは暮らしていたという方もだいぶ年齢が上がってきていると思われますので、少しでも見ていただく機会になればと考え、このトピックを数回に分けてUPしたいと思います。
(元記事投稿:2011年12月)
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