'SAYING GRACE' by NORMAN ROCKWELL 1951
大好きなイラストレーターでもあるノーマン・ロックウェルの作品の中でも最も傑作だと思っているのが、この「Saying Grace」。
場所はシカゴ辺りの街中のレストランだろうか。それも高級なレストランではなく、ダイナーといった庶民的な店。
時間は朝である。
混んでいるので相席となった祖母らしき女性と孫の少年。正装して出掛ける前に朝食をとろうとして食事前のお祈りをしている。
一方、もう片方の相席の相手は、二人組の若い青年で、間違いなく店内にいる可愛い女性客か店員さんに目をつけて、「おい、見ろよ!」なんていう話をしている。
とってもアメリカらしいと言うか、アメリカの日常風景を描き出している作品だと思う。
これから祖母と少年は、どのような用事でどこへ行こうとしているのか?
お婆さんは厳格な性格なのか?
二人はどのような食べ物をオーダーしたのか?
青年たちは学生なのか労働者なのか?
一体どのような感じの娘がいるのか?
青年たちとお婆さんはこの後、何か言葉をかわしたのか?
など限りなく想像がこの一枚の絵から膨らむ。
これぞ究極のイラストと言うべき作品と思う。
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