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学舎は果たされなかった多くの志の上に立つ ~ 長崎大学・文教キャンパス

長崎大学・文教キャンパスの純心学園に接するあたりに残された標柱です。そこには「兵器」と刻まれています。


現・長大文教キャンパスは、原爆により壊滅した「三菱長崎兵器製作所大橋工場」があった場所でした。
ここは爆心地からわずか1.3kmの場所にあたります。
画像は米軍機から撮影された同地です。白く残った道路でかろうじて場所が特定できるだけとなっています。


下は昭和19年に大橋兵器工場の第三機械工場の正門前で撮られた学徒たちの記念写真です。
・・地下足袋にゲートルを巻いた若き学生たち。この前途洋々たる若者たちの上に戦争の、原爆の牙は容赦なく襲いかかりました・・。



鉄骨だけが残された工場の姿・・。


この中で魚雷組み立てなどの作業を行っていた若者たち・・。一体、何人の方が生き残れたのでしょうか。



今では、兵器工場があった記憶もだんだんと薄くなり、その存在を示すものも、この小さな標柱だけになってしまいました。


果たされなかった多くの若き志の上に立つ長崎大学。正義と平和と心理を希求する多くの若者たちが育って欲しいと願ってやみません・・・。


(元記事作成:2011年。現在、標柱の周囲は、画像とはかなり変わってしまっています)


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