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原爆資料館は、「加害」と「どうすれば戦争を無くせるか」を併せて展示すべきである

一部の市民団体が、アジア諸国の立場を考えて、「なぜ原爆が投下されるに至ったか?」につながる「加害」の展示を行うべきという運動を行っているが、私もその点はまったく同感である。

原爆資料館の展示は、核兵器による人体への被害を訴えるという目的なのだろうが、他の国、特に旧日本軍によって甚大な被害を受けた国の人から見ると素直に「核兵器は恐ろしいものだ」と受けとれるだろうか?
いや、そうではあるまい。
原爆投下に至る第二次世界大戦、第一次世界大戦、その前の帝国主義時代などの歴史をいやがうえにも考えてしまうだろう。

「核兵器」を廃絶することは、人類にとって非常に重要なことであるが、核兵器以外の兵器は肯定してもよいというわけではない。
核兵器だろうが、通常兵器だろうが、化学兵器だろうが、人が命を失う事に、何ら変わりはないのだ。

だとすると、「どうすれば戦争を無くせるか」というコーナーを併設すべきである。
参加者が、年齢や国籍を越えて、誰でも気軽に参加できるようなものであってほしい。
例えば、「模擬・戦争回避・和平交渉」のようなものをやってみる。
やり方は色々考えられるが、私が考えた1つは、以下のようなもの。

Step1.当事国2国(2者)と司会進行国1国が参加する。
当事者国はそれぞれ1~2時間自分たちの立場を説明するプレゼンを行う。
内容は相手を非難する内容を含めない。
それを相手国は中途で反論・反駁することなく傍聴する。
必要に応じ、傍聴後、もう一度プレゼンを行う。この内容も反論・反駁するものであってはならない。

Step2.「お互いにとってwin - winとなる」案(Third idea)を妥協度に応じて、第1~3案まで提案する。

Step3. 第3の提案までに妥協できなければ、司会進行国は、次回の会の日程を決め閉会する。


こういう体験をすることに、ただ観覧するだけよりも、より理解が深まり、モチベーションも上がることが期待できる。




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