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競走馬は、なぜ、そうまでして走るのか?

競走馬は、なぜ走るのか?
もちろん懸賞金目当てではない。
名誉の為でもない。

では、なぜ蒸し暑く、外にいるだけで人が熱中症になるような中でも、いきなり「全力疾走」をするのか?

それは、毎日毎回、お世話をしてくれる人(厩務員)との信託に応えるためである。
それが、ルーティーンになっているからである。
しかし、それは「暑さが苦手な」馬にとっては、いきなりの全力疾走は、致命的な行為である。

「馬は、強制的に走らされてる」と思う人も多いと思うが、馬という動物は人間が想像する以上に、人柄や精神性を見抜いている。
「ただ鞭で打たれるからだとか、力づくで強制されるから走る」と考えるのは、あまりにも馬という生命を軽く見すぎている。

馬は「走る」ことに特化した動物である。
彼らは、天敵に襲われた時、咄嗟に逃げることで、難を逃れるという道を選択した。
しかし、「敵に遭遇した時」は、ダッシュする「理由」があり、DNAが瞬時にそれを可能する働きをする。
だから、野生の馬が、上の競馬でのように、絶命することはない。

しかし、競馬に対し、馬が「これは日本ダービーで、走らないといけないから」などと思うはずがない。
厩務員さんとの信託に応え、走った結果、命を落としてしまったということなのだ。

日本ダービーであるからニュースにもなるが、これが地方競馬や何のタイトルも付かないレースだと、ニュースにすらならないということである。

(合掌)





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