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太陽のように温かな母親の人柄が、チャップリンの才能を開花させた ~ 「チャップリン自伝ー若き日々」を読む ③
本当に「どん底の」暮らしをしていたが、母ハンナは、心までどん底では無かった。
清貧という言葉があるが、ハンナはチャップリン兄弟に、人としての矜持を保つ尊さを教えていたことがわかる。
映画「KID」にも、捨て子であったジョンに、食事の前にちゃんとお祈りを捧げるように促すシーンが出てくるが、これもチャップリンが実体験から身についていたことだとわかる。
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当時のわたしたちのようなドン底暮しをしていると、つい言葉づかいなどかまわないようになりがちだった。
しかし母は、いつも周囲の風に染まぬように心がけ、家族の言葉づかいにも注意深く心を配り、文法上の誤りなどは訂正し、わたしたちがまわりとはちがった人間なのだという自覚をうえつけようとした。
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