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馬生の最後をみとること ④


~パンナコッタの馬生④
ぱんちゃんの旅立ち~

その日は朝から天気が良く、久しぶりに日差しが届いたので、ブルーシートの側面を解放してぱんちゃんに日光浴してもらいました。
ぱんちゃんもお日さまにあたってぽかぽか陽気のなかで、気持ちよさそうにお昼寝しているようでした。

夕方を迎えて、集まったみんなで体位変換をしたあと話していたら、突然ぱんちゃんが痙攣し、和巳さん、もえちゃん、ともさん、たばちゃん、ももさん、齊藤が見守るなか、ぱんちゃんは2度息を吐いて、虹のはしへ旅立っていきました。

ぱんちゃんは本当に優しい馬でした。
沢山の人を惹き付け、ファンの方も多かった。
ももさんにとっても特別な存在でした。

決して楽ではない保護生活のなかで、ももさんは沢山の悩みをぱんちゃんに相談していました。
ぱんちゃんはいつも、ももさんの身体に首をまわして抱き寄せるようにしてももさんを励まし、勇気づけてくれていた。

「ぱんちゃん幸せやったかなぁ。私ができることはやり尽くしたから後悔はないけど、できることなら、これから良くなっていくセサミを一緒に見たかった」とももさんは言います。

翌日ぱんちゃんを送り出すとき、南の空にカメラではおさめきれない程の大きな龍の顔をした雲が突然現れました。雲は絶えず変化して龍の形は少しの間でしたが、きっと龍神さまがぱんちゃんを迎えに来たんだね。

ぱんちゃんを ももさんと一緒に助けてくれた天国にいるしっぽちゃんや、毎日お世話してくれていた久則おじいさん、先立っていったセサミの仲間たちとももう会えたかな。

沢山傷ついたけど、深い優しさで沢山の人を癒してくれたぱんちゃん。
これからもそばにいて、セサミのみんなを見守ってね。

最期になりましたが、ぱんちゃんが倒れてから心配し心を寄せてくださったみなさま

みなさまの応援励ましぱんちゃんに届いていました。
これまでも倒れた時に駆けつけてくれた佐藤さん、@いわさかハウスのみんな
そして今回は地元南阿蘇村白川地区のみなさんがとても大きな力を貸してくださいました。

みなさんの応援、協力のおかげで、ぱんちゃんを最後まで穏やかに見送ることができました。

本当に感謝の気持ちしかありません。
今まで長い間ぱんちゃんを応援してくださり、ありがとうございました。

南阿蘇のファームサンクチュアリ オープンセサミ(命紡・復活プロジェクト)


何か大事な決断をしなければいけない時、私はかならず、ひん太の側にいる時に決めていました。

ひん太が、私の何もかもを決めて、変えて、つくってくれたような気がします。

ぱんちゃん、きっと、ひん太も会ってくれてるね。


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