以下は、私が2013年にブログに投稿した記事です。
私の生まれ育った長崎県は、地図をご覧いただければわかるように、中国大陸と最も近い場所に位置します。
従って、古来より大陸との往来も盛んであり、私の愛する在来馬「対州馬」もルーツは中国大陸のなのです。
一方、戦争の歴史においても、前線基地となったことは否めず、特に「世界初の都市への無差別爆撃を行った」中国・錦州、重慶などへの渡洋爆撃は、長崎県大村市にあった飛行場などからも多くの爆撃機が出撃していきました。(現在は自衛隊の基地となっています)
ただし、この「加害側の史実」というのは、戦争で亡くなったご遺族の尊厳に配慮するためか、政治的な配慮なのか、検索してもほとんどヒットしません。
たとえば「錦州爆撃」で検索しても、出てくるのは「静岡平和資料センター」のHPの1ページのみです。
2022年現在、ウクライナで行われている非人道的な軍事進攻・戦争を上回る人が命を落とし、心や体に傷を負った、これらの爆撃が何故?「無かったこと」のように扱われているのでしょうか?
そして私自身の記事がそうであるように、「被害側」の記事ばかりを説いても、子ども達や若い世代は、「そもそも戦争とは何なのか?」という本質には、たどり着けることは無いでしょう。
むしろ「加害」を隠すかのような振る舞いは、「いまだに戦争という罪悪と真摯に向き合っていないのではないか?」という疑念を抱かせてしまうでしょう。
真に「平和の尊さ」を教えたいのであれば、「加害」と「被害」の両面を通して教えなければ、いつまでたっても「戦争の本質」にはたどり着けないと思うのです。