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「No deal」というポジティブな選択もある

また小学校高学年の児童がいじめを苦にして自殺してしまったというニュースが流れました。

授業用のタブレットを通して、悪口を言われたというのです。
匿名で「口撃」できるタブレットやスマホは、やられた方を「疑心暗鬼」状態にして精神的に追い詰めてしまいます。

問題には、必ず解決方法があるし、お互いがwin - winになるようなアプローチもあるのですが、こういうSNSやタブレットを使った姑息な「いじめ」「いやがらせ」には、なかなか対処できません。

小中学生に、精神論を持って乗り越えろと言うのも、土台無理な話です。

だったら、「No-deal」というポジティブな選択をする決心を保護者が選択して欲しいと思います。

「No-deal」は「7つの習慣」で知られるスティーブン・R・コヴィーが提唱するものの1つで、【「win - win」が成立しない場合は、「No-deal」という選択を取ることが理想】と提唱しています。
「No-deal」は、「ポジティブな決断として、取引きをしない」という意味になります。

さらにコヴィーはこう説明しています。

『 お互いの理想や価値観が、明らかに違うなら、無理に取引きしない。一方が不満な取り引きは、長続きしないし、相互に不信を招いて、互いの信頼残高を減らしてしまうからだ。』と。

クラスの同級生から、いやがらせを受けた場合、学校や担任に相談しても、ほとんどの場合、解決しないし、さらに悪化するケースが多いようです。
「いじめをする意味も必要もない」と「何も気にすることなく学校へ通える」という「win - win」が無理だという見通しであるならば、「合意しないことに、合意する」。つまり、物理的に元の状態に戻るという取引きをしないことを決めるという意味になります。

決して、「いじめ」や「いやがらせ」に屈して、学校に行けなくなったということではありません。

長い人生の中には、そういう風に努力しても、考えて試しても「win - win」が成立せず、「No-deal」を選ぶことが正解であるケースが何度もあります。
その練習と思えばよいのです。

そもそも、学校の教師や支援してくれる人が「win - win」の実践方法を理解しているとは限りません。むしろ期待することに無理があるでしょう。

であるから「No-deal」とは、この場合、「当事者とは物理的に離れる。しかし、教育を受ける権利は有するので、しかるべき処置と配慮を学校や行政側にやってもらう」ということになります。
具体的には、ケース・バイ・ケースでしょう。

いずれも簡単ではなく、様々な障壁が生ずるでしょう。
でも、子どもが亡くなったりするよりは絶対にいいのです。


人間関係の「断捨離」や離職などについても同様で、いたずらに自分を責める必要などは無いのです。





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