殆どの人は、監獄の囚人と聞けば、「犯罪などを犯した罪人」だと思うが、どう考えても、彼らの多くは「捕虜」である。
或いは「敵側の関係者」と言ってもいい。
戦に参加した多くの兵は、成り行き上、戦わざるを得なかったわけで、個人の意思など尊重されなかったはずだ。
その上で、戦闘に加わらされ、家族や仲間を失ったり、怪我などに苦しんだ挙句とらわれた上、このような「人間ではない道具のような存在」として惨殺されていることは、ナチスのホロコーストと同質、或いは同等の悪行である。
どうぞ現代の刑務所にも、その人権蹂躙の流れが、未だに断たれていないような気がするのは、私だけだろうか?
平和と人権尊重を希求する精神を養っていくためにも、我々は、近代政府につながる明治政府による「集治監」という強制収容所の実態をアウシュビッツなどとよもに教える必要があるだろう。
以下の記事も、集治監の囚人労働の悲惨さと、さらに惨たらしい仕打ちを受けた「坑内馬」たちの実態を紹介したものである。
ぜひ、一読を請う。