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東映「喜劇 急行列車」が大ヒットしたおかげで 渥美 清の「男はつらいよ」が誕生したと言っても過言では無い、昭和の名作映画

「昭和の名画」として、本当にお勧めしたい。
喜劇という冠が付いているから、「堅気の寅さん」とも言うべき主人公・青木 吾一が魅力的なのだが、「男はつらいよ」よりも、より笑いと感動があるという点では、男はつらいよシリーズよりも好きな作品かもしれない。

昭和世代の人ならわかると思うが「昭和の笑い」には、滑稽な一方で、ぐっと人情的な側面が含まれていた。
漫画で言うと「いなかっぺ大将」の大ちゃんなんかがそう。
音楽が鳴ると裸になって踊り出すくせのある大ちゃんだが、ある時体が弱く病気がちで、学校にも通えない孤独な少女などに出あったりすると、俄然その少女の為に奮闘する。
「喜劇 急行列車」にも、そういう展開があるので、機会があったら、ぜひ鑑賞をお勧めする。
車 寅次郎が好きな人なら、きっとこの主人公も好きになるだろう。

映画は公開前の予想に反し、大ヒットしたという。
このヒットにより、後の松竹「男はつらいよ」につながったことは、想像に難くない。


ロケ地のひとつとして、私と家族にお馴染みの、また原爆禍時の救援列車最前線駅でもあった「JR道ノ尾駅」が使われており、感慨深い。駅舎は現在も被爆当時からのもので、現在も基本変わっていない。


「男はつらいよ」シリーズで、テキ屋仲間「ぽんしゅう」としてお馴染みの関 敬六も同僚の車掌役として共演している。




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