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炭鉱

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昭和30年代まで長崎県内に無数にあり、地域の発展を支えた炭鉱のこと
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#筑豊

「じこ のこと」 ~ 子どもの目に映った、ヤマ(炭鉱)の事故

昭和30年代に福岡県稲築町で撮影された一枚の写真。詳細は不明ですが、おそらく三井山野炭鉱の入坑口付近で撮られたものだと思います。 入坑口には、おそらくどこの炭鉱もそうですが、保安を呼びかける言葉がイラストなどと共に掲げてあります。 全くの推測にすぎませんが、山野鉱の近くにあった小中学校で書かれたものではないでしょうか。 学年別に並べて貼ってあるとすると、 小学校1年生 「 いし 」、石炭のことを指します。「 ほあん 」、そのまま保安ですね。 小学校2年生  「 せきた

炭鉱町に住んだ人々~街の活気

「活気」という言葉の解釈は、人それぞれ違うかもしれません。ある辞書では「その場の人々の心に張りがあり、いきいきとした雰囲気が誰の目にもうかがわれる・・・」とあります。 個人的に解釈するのは、活気とは、「気」のベクトルがいろんな方向に、多く飛び交うこと」ではないかと考えます・・・ 画像は昭和34年、佐々町の炭鉱町でのスナップで、「薬売りの犬猫屋さん」とあります。 この薬売りさんは、奇抜な格好と巧みな口上で人を集め、笑いを巻き起こしながらいつの間にか薬を売った。特に炭鉱町は上

炭鉱町に住んだ人々~隣人との付き合い

(「写真万葉録 筑豊 大いなる火(下)」より) 現代建築、街づくりが目指しているものは、「プライバシーの尊重と安全性」のようですが、それらを尊重する一方で比例して増幅しているのが、「ご近所トラブル」であることも、また現実のようです。 「(TVや音響機器、足音、話し声、ペットの鳴き声など)音がうるさい」 「(深夜など)生活する灯りがまぶしい」 「ペットが出すにおいや排泄物がくさい」 「植木など植物の枝が邪魔、葉が落ちる」 「共同スペースに物を置いて、邪魔」・・・・・等の