ドラフト選手個人的感想・・・オリックス編

こんばんわ、スーホです。今更ですが、ドラフト指名の評価と選手の現在の印象を書いて、5年後10年後に振り返る備忘録にしていきたいと思います。

選手評価リスト
S・・・確実にスターになる
A・・・主力級の期待大
B・・・主力級になれる
C・・・ロマン全振りor名脇役候補
D・・・控えクラス
E・・・二軍クラス、それ以下

1位 横山聖哉(上田西・遊撃手) スーホ的評価 E

正直個人的な評価はかなり低い選手。高校時代に残した実績がトップクラスなのは疑いの余地もないのだが、
・ヒットゾーンが高め→高校生の制球力が相手であることが前提の好打でプロの制球相手では厳しいのでは?映像を見る限りはかなり極端な浮き球待ちに見えた。ゾーン内で動く変化球に何もできなさそう。
・時折神がかった送球を見せることもあるがかなり不安定なうえにフットワークはそこまでなのでプロでは二塁か外野だろう
・長野県出身の高卒選手という点がかなり怪しい。現在の長野地区は全地区でも最弱クラスの地区であるうえに、長野出身の高校選手で活躍したのは上田佳範まで遡る(大社を含めれば金子千尋と牧がいる)。
と打撃守備の双方に致命的な課題がある。さらにオリックス二軍の外野手事情は飽和しており外野コンバートは困難だ。ショートにも紅林がいるのでセカンドしか守るところがない。それならもっと打撃がいい選手がいたような…となってしまう。

2位 河内康介(聖カタリナ・右腕) スーホ的評価 C

この寸評を読む前に是非一度Youtubeで映像を見てほしい。直球を投げ込むフォームとその球筋の美しさに感動するはずだ。直球だけなら間違いなく今年のNo.1高校生投手。これで身体が出来ればと思うと興奮のあまり夜も眠れなくなる。

ただ、いくら何でも変化球を投げる時に腕が緩みすぎである。これの改善にはかなり時間を要しそう。0か100か、一軍登板0か名球会かの博打指名。まさに3連覇中の王者の余裕だが、他球団はそんなギャンブルをする余裕がないので4-5位で獲れたのでは?とも思ってしまう。

3位 東松快征(享栄・左腕) スーホ的評価 D

最速152km左腕が3位で獲れたこと自体はオリックス的においしいと思う。ただ気になるのは、左打者と対戦する際に高校野球特有の広いアウトコースをかなり使っている点。プロのゾーンなら対右打者の方が直球が活きてきそう。あと、フォームがバタバタしていて故障リスクが高いように感じられるのでおそらくプロ入り後にフォームを改造するだろうが、そこで大きく崩れるリスクがある。そういった事情もあり、完成図が予想できない選手。

4位 堀柊那(報徳学園・捕手) スーホ的評価 B

高校No.1捕手。捕手としての動きと肩に関しては間違いなくプロでも通用する。キャプテンシーもあり生まれながらの捕手といった印象。どの捕手にも共通していえることだが、リードはプロの投手と組んでみないと何とも言えない。それでも堀ならきっとやってくれるという頼もしさがある。打撃はぶっちゃけ貧弱だと思うがK%も低いし打席での自分の役割を理解している選手なので守備で補えるくらいには打つだろう。

5位 高島泰都(王子・右腕) スーホ的評価 C

社会人では先発をしているが球質としては直球とチェンジアップの2球種が抜けて良くおそらくツーピッチになるためためプロではリリーフだろう。一軍でも戦力になるだろうがさらなる上積みがないと無双といったようなイメージはわかない。順位を考えると良い指名。

6位 古田島成龍(日本通運・右腕) スーホ的評価 D

社会人でも直球を武器に好成績を残しているが、いくら何でも外野フライ率28%は高すぎないか?と思ってしまう。ゴロを取れる変化球の習得で一変する可能性はあるが即戦力とはならないだろう。フォームは好き。

7位 権田琉成(TDK・右腕) スーホ的評価 E

映像不足で変化球を見れていないのだが、直球の強さはプロでもやれそう。ただ、東北地区のチームや弱いチームにリリーフで投げていることを考えると指標がかなり物足りないものになっている。

総合評価 D 謎の指名相次ぐ。大学生0で本当にいいの?

宜保が今年好調だったとはいえ将来的に紅林の相方が埋まらなくなる可能性がある中でセカンド候補の横山を指名したのはまだ理解できる。まあ安達西野の衰えに間に合わなくない?とは思うけど。4位の堀も現在の捕手との世代交代を考えたらベストタイミングでの指名だろう。ただ、他の指名があまりにも理解できなさすぎる。2位の河内はいい選手なのは間違いないが4-5位で獲れただろうし、2,3位と高卒投手を続けたのも理解できない。2,3位での高卒投手の指名はWARの期待値を最も下げる指名であり、そのような博打を連続で行うのは「ドラフトで遊んでいる」ととらえられて仕方ないだろう。また、下位の社会人右腕連打も問題だ。まず、佐々木宮城紅林長岡石川など大豊作の2001世代を指名しなかったのも世代間比較の観点からして苦しいし、なにより3投手ともタイプが似すぎである。おそらく高島が一軍に定着し、残りの2人は彼に居場所を奪われて二軍漬けになるだろう。総合すると、二塁手・高卒捕手・リリーフとある程度ポイントを押さえた指名になっているが指名には不安感しか残らない。

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