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不遇の漫才師 磁石という芸人

今回は磁石という芸人について書きたい。オンエアバトルからずっとファンの芸人だ。

磁石はオンエアバトルで常に安定した成績を残し、毎年M-1決勝の有力候補と言われていた。しかし、彼らは一度も決勝に進むことは無かった。

磁石の漫才は非常に面白い。コント漫才が武器で、誰でもわかる非常にわかりやすい設定で入る。永沢のボケも明確で面白く、佐々木のツッコミも少し冷めた感じで非常にバランスが取れている。

磁石は漫才としての言葉遊びも上手であり、漫才のテンポも無駄がない。ボケの手数も多く、後半には大きな笑いをしっかり取れる構成も優秀だ。

しかし、M-1の決勝には届かなかった。個人的見解では、オールラウンダーな感じが引っ掛からなかったのかと感じている。M-1は毎回ある程度のキャラを持った人達や新たなシステムを発明した人たちが上がる事が多く、純粋なコント漫才で上がるのは相当厳しい。

磁石はパッと見二人の印象は薄い。そして、代表的なフレーズも特にない。同じように全体的に特徴が無かったハマカーンは、「ゲスの極み」というフレーズと「お金持ちの神田と庶民の浜谷」と自分達のキャラを出していき、THE MANZAIのチャンピオンになった。

強力な武器が無い磁石だが、ここまでの漫才の実力があるのにM-1決勝に上がれなかったのは未だに疑問である。未だに漫才界のトップを走り続けていると思うし、そこそこの知名度はあるが、もっとしっかり評価されてほしい絶対に埋もれてはいけない芸人である。

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