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真空ジェシカ という鬼才お笑い芸人

今、自分がドハマリしているお笑い芸人がいる。真空ジェシカという人力舎所属9年目のお笑い芸人だ。ツッコミのガク、ボケの川北の二人で青学、慶応と高学歴なコンビである。

きっかけはM-1 2019の3回戦の動画を漁っていたときである。細身で洒落た格好をしていたため何となく見てみようと思った。

ネタは「田舎の連続殺人事件」というタイトルでシンプルな漫才コントかと思ったが、違った。この漫才は自分の人生の中で最も面白いと本当に思った。衝撃的だった。

まず、漫才コントに入るスピードの速さ。無駄な会話がなくサッと二人ともコントの世界に入る。次に、ボケの一つ一つの威力のデカさと手数の多さ。必ず一つのくだりの中に一つのボケがあり、そのボケも絶対に外さない上にベタではない角度からボケてくる。

そして自分が何よりの魅力だと思っているのがツッコミ ガクの嘆きツッコミ。このツッコミの凄い所は「なんでだよ!」とか単純なツッコミは一切なく、ボケを客に理解させて笑わせるツッコミであったり、ボケをさらに面白くするツッコミを無駄なワードが一切なく出てくるところだ。

構成も素晴らしい。小さい笑いが起きるボケも終盤への伏線になっており、大きな笑いを生み出す元になっている。そして、漫才の物語としてもストップすることなく最後まで綺麗に完結するところも素晴らしい。途中で物語を止めたり、設定に入らない というのは多くあるが、一つの物語が完結する漫才をやっているコンビはあまり見かけない。

さらには、単純にワードだけ聞いても面白いという事だ。真空ジェシカはコント漫才をしても動きで笑わせるわけではなく、そのワードだけで笑わせてくる。霜降り明星も面白いが、彼らは動きありきのコント漫才であり、去年で言うとぺこぱもその部類だ。ワードだけで笑わせられる というのは漫才の理想であると考えているが、それすらもこなしてくる真空ジェシカは恐ろしい。

さらに準々決勝のペーパードライバー講習 というネタも素晴らしかった。どうしたらあんなボケの発想が出てくるのか疑問である。去年は準々決勝で敗退してしまったが、今年は決勝有力候補だろう。

今年の1回戦も一位通過し、案の定ネタも素晴らしかった。今年のM-1の優勝候補であることは間違いない。



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