[怪談]宛先の無い回覧板
中国地方の山間にある住民200名ほどの村。
夜の6時には街灯も消えるような村で夜になると真っ暗な闇に包まれることもある。
嫁として嫁いできたYさんは成れない田舎の風習に戸惑いつつも、
1年も経つ頃にはその牧歌的な暮らしに慣れつつあった。
その田舎には田舎特有の閉塞感のようなモノや陰湿な村社会というモノこそないものの
ひとつ奇妙な風習があった。
それはYさんが仕事を終え家に帰ってきたときの事。
家の玄関、新聞受けの横に真っ黒なものが立てかけられていた。
なんだろうかとよく