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駅が無くなるということ

秘境駅と言われる無人駅

私が暮らす幌延町にはJR北海道宗谷本線の駅が8駅あります。3月13日のダイヤ改正に伴い安牛、上幌延の2駅が廃駅になります。年間の乗降客は、ほぼ皆無。地元の人でさえ、その存在や場所を知らない人が多いのではないでしょうか。上下合わせて6本の普通列車が停車します。駅の周辺には人家はありません。それでも除雪や草刈りを町が負担することで維持してきました。
幌延町に開拓の人々が入って約130年。その栄枯盛衰を見守ってくれていたことでしょう。今、このnoteを書いている問寒別もひと昔前までは炭鉱があり映画館まであった賑やかな町でした。今は人口約300人。窓から見える問寒別駅も寂しそうです。

初めての体験

私は1960年に大阪市天王寺区で生まれました。日本有数のコリアンタウンである鶴橋と上本町6丁目の間で高校1年生まで過ごしました。いわゆる高度成長期の真っただ中。市電と呼ばれた路面電車が轟音を上げて走り、近鉄電車がひっきりなしに走っていました。トロリーバスと言う電気バスも走っていました。
でも、そのうちに市電は地下鉄に、近鉄は地下化、トロリーバスは普通のバスに替わっていきました。そしてドンドン便利になりました。
地下鉄や私鉄相互乗り入れでドンドン便利になって大阪を離れて40年近く経つ今では聞いたことがない路線や駅が沢山あります。

なので「駅がなくなる」と言うことが初めての体験なのです。

仕事の関係でこれから「上幌延」「安牛」のサヨナライベントのお手伝いや3月12日の最終列車を見送った後、駅名表示板等の撤収に立ち会う予定です。

本当はJRに乗って乗降してみたいのですが、列車ダイヤ上、車をデポするか歩くかとか鉄道マニアの方々には堪らないであろう作戦が必要なので・・・

「お疲れさま、ありがとう」って声をかけてあげたいと思います。

宗谷本線各駅停車の旅

皆さんも ぜひ、宗谷本線各駅停車の旅をしてみませんか

06時03分 旭川発
12時08分 稚内着

の各駅停車がお勧めです。



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