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青いしゃぼん玉

ニューアルバム『AM 8:00』リリース記念!
毎日更新セルフライナーノーツ第6弾!
意外と仕事に追われて、更新が遅くなってごめんあそばせ!
あつもりやり過ぎて寝不足な香川裕光です。

昨夜は朝4時までお金欲しさにサソリ捕まえてました。笑

さて、6曲目は『青いしゃぼん玉』という曲です。この歌は小学生向けの”合唱曲”として書きおろしをさせて頂きました。僕の地元、広島県廿日市には、小中学校の全校生徒に定期的に配布されてる『しゃぼん玉新聞』というものがあります。地域のおじさんおばさん達が作ってるような、なにやらあったかいヤツです。昔から応援してくれて、古い繋がりのある方から、「香川くん、コロナで仕事流れて時間あるでしょ?しゃぼん玉新聞のテーマソング作ってよぅ!」と依頼され、ステイホーム中に制作しました。誰にも合唱曲作ってなんて言われてないのに、

「それなら子どもたちが歌えるようなやつにしよう!」

と僕が勝手に曲調を”合唱曲”に決定したのでした。(関係者の中では、もっと流行りっぽいのがよかったのに!と苦情も出たらしい。笑)

前から書いてみたかったんです、合唱曲。去年「Peace Rain」という曲を、地元の小学生と一緒に歌ってレコーディングさせてもらったときも、すごく楽しかった。でもあの曲はあくまで僕が歌うのがメインだったので子ども達の立ち位置は”コーラス”ってことになってしまうし、いっそのこと、僕が”歌わない合唱曲”を作れば良いと思ったわけです。
なんなら、式典とかで一緒に歌うんじゃなくて、客席から聴いていられるような歌。

『しゃぼん玉』って、簡単に割れてしまうからどこか儚くて、あんまりポジティブなイメージがなかったから、歌詞を考えるのに結構悩みました。童謡?の「しゃぼん玉飛んだ〜屋根まで飛んだ〜」も最後は壊れて消えてしまうし。もっと明るい、希望が膨らんで飛んでゆくしゃぼん玉あっても良いんじゃないかなと。

実は自分が歌わない歌を作るのって僕はすごく苦手で、基礎を勉強してないから、他人や、まして小学生がどのくらいの音域で歌えるのかもよくわからず、最初作った曲を知人のお子さんに歌ってもらったら、サビが高くて歌えない!ってなっちゃって、微調整にすごく苦労しました。苦笑
(はたなかくん、お世話になりました!!)

本当はこれから、地元の小学生に歌ってもらって、レコーディングもする予定で組んでいたのだけれど、コロナちゃんの影響で全て白紙に。でも落ち着いたら是非子どもたちに、歌ってもらいたい歌です。卒業式なんかにもきっとピッタリなはず。
ちなみに伴奏やコーラスアレンジをお願いしているのは、あの「二階堂和美さん」のサポートピアニストを長年務める「黒瀬みどり」さん。とてもほんわかしてる方で、でも指先は魔法使いみたいに繊細で華やかなピアニストです。これもすごく楽しみ!

今回のCDには僕のギター弾き語りverを収録させていただきました。子どもの心で歌ってます。笑

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「青いしゃぼん玉 」

作詞・作曲 香川裕光

誰もいない教室
遠くで弾むボールの音
忘れていたノートを
見つけた机の奥

夢を書いては
塗りつぶすたびに
汚れてしまった宝物

ああ、どこからか飛んできた
小さなしゃぼん玉
ああ、今はまだ
届かない 大空の下で
何度 割れても作り直しては
風に乗り飛んでゆく

君は覚えている?
秘密基地の合言葉
それぞれの未来へ
こっそり連れてゆこう

夢を落として
つまずいてもほら
君はいつも笑っていたね

ああ、どこまでも飛んでゆけ
小さなしゃぼん玉
ああ、今はまだ
透明な色のままでいいさ
空を映して 青く染まっては
虹色に光ってる

裸足のままで グラウンド駆けた
熱い砂粒 巻き上げて
もっと早く もっと遠く
息を切らして走る 君の眼差し

ああ、どこまでも飛んでゆけ
小さな しゃぼん玉
ああ、今はまだ
透明な色のままでいいさ
空を映して 青く染まっては
虹色に光ってる

夢を乗せ飛んでゆけ

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