音楽

音楽とは何だろう。

音楽とは10年以上の付き合いになる。
ホルンを最初に触ったのが、中学1年生の4月の終わり。それから7年とすこし。
人前で引ける腕前ではないピアノは小学1年生の5月から高校1年生まで習っていたので、音楽をしている期間は13年とか14年とかになるのか。早いものだ。

最近は、なんで続けているのか、なんでやめないのか、と頭がぐるぐるしてしまうことが多くて困る。

音楽って、音の芸術らしい。(広辞苑より)(手持ちに広辞苑がある生活素晴らしい)
吹奏楽ってたくさんのひとでいっしょにやって楽しいね~~みたいな音楽だから、やっぱり合奏が楽しいし、本番が楽しいかもしれない。

吹団の人間たちに「きみにとっての(あなたにとっての)音楽って何?」って聞きまくりたい。それで楽しくなりたい。絶対にみんな違うから。
上には合奏とか本番とかって書いたけど、一人で吹いているのが楽しい人間だっているだろうし、聞いているほうが好きなんだよね、みたいな人もいるんじゃないかなと思う。サークルだから、音楽が目的の人間もいれば手段の人間も、両方の人間もいることだろう。

私にとっての音楽って何だろう。

中学高校時代は、私が一番下手だなあと思いながら生きてきた。
今も全部が変わったわけではない。まわりと比べても何の意味もないぞと思いたくなっていることぐらい。 (実現しているかは微妙) 
大学で出会う演奏者はみんな上手で、演奏する曲も難しくて、目が回りそう。というかもう回ってる。ついていくのに精いっぱいというか、ついていけているかも定かじゃないというか。

音楽は常に自分との勝負、みたいな書き方をすることもある。
汚い音、回らない指、出ない音、回らない舌。
練習不足だ、練習不足だ、とすべてが怒鳴りつけてくるし、殴りかかってきた。一緒に吹いている人の足を引っ張っているぞ、とささやき声が聞こえたり、ときには後ろでただ話しているだけの声がそうやって言っているように聞こえたりもした。最近そういう感覚があまりないのは成長なのか何なのか。
できなくて、苦しくて、こんなの自傷行為なんじゃないかと思って、やめてやろうかと思ったことも少なくなかった。やめるのは甘えだろ、逃げるな、という思考もやめなかった原因かもしれない。
こうやって書くとすごく練習熱心なやつみたいに見えそう。それは違う。

やめていないのは、やめた後の自分が想像できないから。いや、それよりも、どうせやめたってやめられないことが判っているという言い方が正しい。

きっと吹くのをやめても、音楽を聴こうとするたびに思い出すよ。演奏会のポスターを見て思い出すよ。そして知り合いたちはジャンル違いかもしれないけど、たいてい音楽をしているし、私がやめてもあたりまえだけどやめないでしょ。彼らがニコニコと音楽をしている話を聞いたら、どうせまたやりたくなってしまうんでしょ。

蝕まれているんだなあ。

音楽を一緒にしている人たちが好きだ、というのも勿論やめない理由だ。
というか、さっき書いた通り、音楽(今の時点だとほぼ同義でサークル)をやめると、人間関係がほとんど消える。
一緒に音楽していたい、音楽以外でも関わっていたい人がいる。
そして、もう少し上手になったら、もう一度一緒に音楽をしたい人がいる。
それも大切な理由なんだなと書いていて思う。

音楽って体の一部なのかな、それとも不治の病なのでしょうか。(ちょっと不謹慎な感じがするぞこの言い回しは)
これからも精神振り回されながら元気に(?)音楽をしていくしかないんだろう。

これを読んだ音楽している皆さん、私に会ったらぜひ「あなたにとっての音楽ってなに?」を聞かせてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?