見出し画像

ハプニングの連続!2泊3日の伊勢旅行! 最終日

今日で伊勢旅行も最終日。


今日は時間の制約があるので
天の岩戸一択。


天の岩戸に行くための始発電車へ乗る。


乗車して2駅目で予定とは違う駅に停車。


急いで降りようとするも
運転手さんに「天の岩戸口」まで行きますか
と訊ねると
どうやら行くらしいので
そのまま乗っていることに。


予定では10分で着くはずが
停車駅は2倍あるし
山は2つ超えるし
どこをどうしても10分で着ける距離じゃなかった。
途中何故か
もう着いたと思ってしまい
降りようと腰を上げたら
運転手さんに「まだですよ笑」と言われてしまう。


バスの中に「濡れたままの服で席に座らないで下さい」との張り紙が。


こんな山奥に川遊びにでも来るのだろうか。



そんなこんなで30分かけてやっと
目的の駅までたどり着いた。

優しい運転手さん目的地まで
連れて行ってくれてありがとう。


思っていたよりも
コンクリートで補正されていて良かった。


鳥居を潜ってすぐに2匹のカラスがお出迎え。
なんだかちょっと怖いような。

ここから徒歩20分、1.2km。


隣がダム湖で景色が変わらないせいか
長い。

とにかく長く感じる。


それよりも問題は足だった。


実はオシャレ目的で
足に合わない靴を履いてきてしまっていた。


2日間歩きに歩きまくった足は
めちゃくちゃ痛い。


ましてやオシャレ底ぺったんこ履だったので
コンクリが直に来る。


見栄えを気にした自分を悔いた。



ダムを抜けると開けていて
畑らしきものがあったり
家こそ見えないものの
誰か人が住んでいるようなのどかな土地だった。


するとこんな長閑な土地に
めちゃくちゃデカイ重低音の音が……
それからでかいエンジン音………


一瞬で悟った。



これはきっとヤンキーだ……



田舎にはやはりヤン車(やんしゃ:車高の低いセダン)に乗ってるヤンキーが付き物だなと思った。


怖かったので振り向くこともせず
友達とひっそりと道端に避ける。



道を開けたのに一向に抜かさないヤンキー。


ヤン車が後をつけてきたら
絡まれるのが田舎の鉄則。


それでももう立ち止まるしかなかった。


2人はできるだけ端に避け
ヤンキーの邪魔にならないように
足を止めた。


すると後方からズンズン音が動いて
私たちの横を車が通った。


通りぎわにチラッと見ると



真っ黒オープンカーに乗った
ロン毛髭色黒半裸おじさんが
ハワイにいるような笑顔で乗っていた。



あの瞬間だけ何故かスローに見えた。



まずヤン車じゃないこと
見た目が痩せた笑い飯の西田なこと
半裸なこと
幸せそうに笑っていること


解決できない疑問を抱えたまま2人は歩く。

この先は行き止まりなので
あの人は天の岩戸に
行くはずだ。


とても神様なんか信じなそうな感じだったので
ちょっと不思議な感じがした。


道中はこんな感じで空気も澄んでて
水は綺麗で流れる音も心地よくて
素敵だった。



天の岩戸の手前にみそぎの滝があった。


なんと

半裸のおじさんがいた!!!


目を合わせないようにしながら
滝を抜けて天の岩戸へ。


なんとなく穴の中の写真は撮れなかった。


今でこそ整備されて人が行き来するけど
アマテラスは1人で
この岩の中に引きこもっていたと思うと
岩戸の中は暗くて1人で寂しいし
岩戸の外では弟である須佐之男命が
粗悪な振る舞いをしているし
どっちにも行くことができずに
辛かったのだろうな
とか思った。


岩戸から出ている天然水は
ひんやりしてて柔らかかった。

煮沸すれば飲めるらしい。



5.6cmくらいのでっかい沢蟹が
水の中で気持ちよさそうにしていた。


蝶々も優雅に飛んでいた。



そのあとなんと半裸おじさんが
パンツ一丁で歩いている!!


おそらくみそぎの滝をしてきたのだろう。


なんていうか野生だ。




それから私たちは風穴に行った。



写真を撮ったつもりが全然撮っていなかった。


300mと書いてあったので行ってみたものの
案外険しい道だった。


風穴からは山を登って熱った体に
ちょうどいい気持ちいい風が
汗を冷やしてくれた。



その後バスを一本遅らせて
猿田彦神社も行くことにした。


そこも300mだが
全く整備されていない。

木の幹や枝、葉っぱもそのまま。
まずどこを歩いていいか分からないし
道があっているのかも分からない
木の根っこがあるところと
地面に埋まっている動かない岩や石に
足をかけてなんとか山道を登って行った。


道があっているのか分からず結構怖かった。


それでもなんだか
行かなくちゃいけないような気がして
後戻りをする気持ちは微塵もなかった。


20分くらい歩くと
ものすごい大きい杉の木があった。


写真ではうまく写っていないが
その木だけ光っている。

何年そこに居るのだろう。



最終的に30分ほど険しい山道を登ると
そこに猿田彦神社があった。



想像していたような「神社」という感じではないが
私たち以外にもお参りに来て
綺麗にしてくれる人がいるようだ。


力強さのある場所だった。



行きは良い良い帰りは怖いで
足元の悪いところを下るのは
至難の業だった。


とにかくカナヘビが出る。



5分おきに突然ガサガサと音を立てて
ビビらせてくる。


山道を降りてからもう一度
天の岩戸で手を洗わせていただいた。


すると地元のご夫婦が大量のペットボトルに
天然水を汲んでいて
話しかけてくれた。


「どこから来たの?」とか
たわいもないそんな会話だったのだけれど
なんだか心がほっこりするような感じがした。


「これからバス停まで歩くの?頑張ってね」
と言ってくれた。


「僕たちはもう8km歩いてきたけど
これからまだ水を汲むよ」
と元気に言っていた。


1.2kmで長いとか
文句を言っていた自分に反省した。
もっとその時を楽しまなきゃと改めて思った。


そんなこんなで山道を降りると帰り道は
ニホントカゲの親子が何匹か
姿を見せてくれた。



帰りのバスにも間に合って
なんとか駅までたどり着くこともできた。

駅で電車を待っていると
鳩でもないスズメでもない
謎の鳥が足元まで寄ってきて
私たちの顔をじっと見る。


可愛い。


ちょうど昼ごはんを食べていたので
ソーセージの切れ端をあげたら
食べていた。


パッケージの裏を見ると
「原材料:鶏肉」と書いてあった。


なんかごめん。



一口食べても帰らなかったので
もう一口分あげたけど
流石に食べなかった。


その後は電線に止まって
うんこをして飛び立って行った。


帰りは3日間足に合わない靴を履いた代償で
膝から下が悲鳴を上げていた。


座れば寝る状態。



それでもなんとか
無事に家に着くことができた。


なんでだろう
笑い飯西田のおじさんが気になる。


あのおじさんのことを変な人と
思った自分を少し悔いた。


三重ナンバーだったあのおじさんは
おそらく地元の人。

半裸だったのも滝に打たれるために
準備をして来ている。

音楽をかけて
好きな車に乗って
気持ちいい風を浴びて
楽しそうだった。


平日火曜日の昼間に滝に打たれにくる
そのおじさんのことが今でも少し気になる。


多分すごくいい人なんだろう。
勝手な想像だけど。

またどこかで会えたらいいなと思う。



2泊3日の伊勢旅行は
うまく行かなそうなところで
なんとかうまくいった。


多分神様に試されていたんだと思う。
そう思うとうまくいかなそうなところを
ちゃんと楽しめたから
良かったのかな。



いつもは神社に行くと
神聖な気持ちになるんだけど
今回はなんか違う。


色んな人に優しくしてもらって
色々と足りない自分に気づいたし
心に迷いがたくさんあることにも気づいた。
そういう意味では
たくさんの恩恵を頂いたと思う。


また来いよって言われてる気がする。


いつかもう一度行ってみたい。



左から内宮のお守り
下宮のお守り
猿田彦神社のお守り

なんか良い。



家に帰ったら何故か布団の中から
車の鍵が出て来た。



布団に鍵なんか置いてないのに。



良かった。




体がバキバキなので
アンメルツヨコヨコ塗ってもう寝ます。



伊勢ありがとう。
楽しい旅行でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?