見出し画像

いつもと違う散歩道

もう1年くらい通ってる美容室まで、

今日は歩いて行きました。

街を歩くと何かに遭遇する率が高い私ですが、

珍しい自販機があると写真を撮るようにしてまして、

それが一因なのかもしれないなと思いました。

いつもとは別ルートで美容室に向かったのですが、

美容室の並びに新聞屋があるのが遠目に見えました。

方向が変わるだけで気づくことも変わるもので、

あんなところに新聞屋さんがあったっけと思いながら、

近づいていくうちに新聞用自販機が見えてきました。

これは写真を撮らねばと足に力が入りました。

しかし、自販機の横に不穏な空気を感じました。

髪はザンバラ、

ヒゲは使い古されて毛が無くなったモップの様、

松の枝にクロックスを履かせたみたいなおじさんが、

自販機に向かって何か言っていました。

クレーマーかな、怖いなと思いながらも、

近づいていくとおじさんの声が聞こえて来ました。

「こんなもん誰が今時、自販機で買うねん。

こんな事してるからあかんねん。

6月12日の朝刊は休みますって誰が見んねん。

こんなんホンマ、しょーもない、」と

声を張り上げる訳ではないが、

しかし話し声よりは明らかに大きい声で言っていました。

これは自販機の写真は撮れないなと、

通り過ぎようとしたところ、

新聞屋さんの中から松の枝よりひと回り若い、

松の幹みたいなおじさんが出て来て、

「おい、行くぞ。」と松の枝に声をかけました。

すると松の枝は人が変わった様に、はい!と返事して、

幹の後をぴょこぴょこついて行きました。

僕は思いました。

いや従業員かい!

ウラに連れてかれてボコられるんかおもたら、

夕刊配りに行くんやんw

写真とりたいしおもろいから、

近くで電話してるフリしながら聞いてたら、

幹が強面やけどけっこうええ人っぽくて、

なんか飲むか言うて新聞自販機の横並びで置いてある、

自販機で枝にカルピスをこうてあげてた。

2人が夕刊配りにチャリで出発したので、

新聞自販機の写真を撮った。

僕も喉が渇いたなと自販機でカルピスを買おうとして、

おもわずつっこんでもた。

いやどっち⁉︎

ホットなん⁉︎アイスなん⁉︎w

ほんで安〜!!

人間が定まってないと買うもんまでブレるのかw



それを買おうとしてる僕もか〜ww

ほっとカルピスつめた〜い50円が、

熱い体をすーっと落ち着かせてくれました。

美容室のいつものバリカンが少し深く感じました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?