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「アル中日記」20 見える化見えるか⁉︎

アルファロメオ4Cに乗っていて、どうしても慣れない点。それは右後ろの視界が0な事。

「いやいやそんな事はない!リアウインドウの脇の網から見えるだろう!」とか「左ハンドルのミドシップ車なんだから、しょうがない!見えないものは見えないので、諦めて、割り切って、とにかく安全運転を心がける。」とか、同じ問題で悩んでいる人のブログを見て回ると、そんな意見が散見される。首を捻ってリアウインドウの脇の網から凝視すれば、確かに見えなくもない。だが運転中に確認するのは至難の業だ。ちなみに「いつの間にか慣れてしまった。」という意見が一番多かった様に思う。

リアウインドウの網

この問題は納車前から分かっていて、それなりに対策は立てたつもりだった。それがネオトーキョーのミラーカム導入だ。リアバンパーにカメラを取り付け、それを車内のバックミラーに映し出すという画期的なシステム。更にドラレコも内蔵しているのでスペースも少なくて済む。カメラが広角レンズなので、賛否両論あるものの通常のバックミラーよりも、より広範囲を確認できるのは良いところだと思う。

ミラーカムの視界((車載カメラからキャプチャー)

問題点として広角レンズ故、かなり後ろとの距離が離れて見えてしまう事。この写真のミラーに写っている車の車間と実際に見える前の車の車間はほぼ同じ位だ。車線変更の際、ミラーカムの映像だけで判断するのは危険。必ずサイドミラーで確認してからハンドルを切る様にしているが、慣れれば特に問題はない。コレならば右後ろも“ある程度”確認できる…と当初は思っていた。

ただし、リアバンパーにカメラ取り付けるという事は、右斜め後方いわゆる白バイが追跡時に使う死角には、当たり前だが効果が無いのだ。通常の車ならば首を捻って実際に右斜め後方を見れば良いのだが、前記した通り4Cでは無理。

普通の直角な交差点ならばまだしも、例えば高速道路の合流の様なY字の交差点だと、これはかなりの恐怖だ。もし歩行者や原付が道路の左端を直進していても気づかず重大事故を起こしてしまう可能性は大きい。そんな危険を少しでも回避するためサイドカメラを導入する事にした。

TP-CAM6C ユニバーサルボールカメラ

カメラやモニタの選択は、4Cでお世話になっているいつものディーラーのN氏に一任した。
ボールカメラなので、任意に画角を調整できる。
モニタで確認する限り画質も問題ないレベル。

カメラ取付位置

取付位置は色々なサイトを巡って情報を集めた。ミラーのステーの位置に取り付ける案もあったが、カメラの画角がこちらが望んでいるものとかけ離れてしまったので、ミラーカバー下のこの位置になった。この位置には温度センサーもあるとの事。干渉しない様に取り付けなければならないなど素人には無理目なので、作業は馴染みのディラーさんにお任せした。

ビートソニック製5インチモニタ

モニタの大きさと位置はかなり悩んだ。個人的趣向として、車は出来るだけオリジナルの状態をキープしたい派だ。ディラーとの打合せの時も「.ダッシュボードに貼りつけるのも接着テープが内装の塗装に悪影響を与えそうで嫌だ。」と駄々をこねた位だ。一番自然なのはやはりこの位置。同時にサイドミラーも確認できるので好都合だ。
ただこの位置だと3インチでは画面が小さすぎて分かりにくい。だから5インチになるのだが、そうなると今度は右斜め前の視界に影響が出るかもしれないと懸念していたが、元々4Cはフロントフェンダーが盛り上がっている事もあってそれほどでもなかった。

運転席からの見た目

実はモニタ一体型の車載レーダーの画面を流用させる案もあった。4Cの性格上、どうしたってスピードを出したくなるから、移動オービス等から身を守る最新式の車載レーダーはあるのに越した事はない。この場合モニタの大きさは3インチ程になるが、取付位置がバックミラーのすぐ横になる。実際に取り付けた車両で確認させてもらったが、見え方は悪くない。これはこれでアリかなと思った。ただ外部入力端子が付いているメーカーは1社だけ。そちらの製品が車載レーダーとしては他メーカーに比べ、評判がいまいちだった。またレーダーと兼用なので、手元のスイッチで切り替える必要もある。もちろん普通のモニタに比べると費用だってかさむ。そんなわけで車載レーダー兼用を諦め、5インチモニタをピラーに挟み込むステーを使って取り付ける方法でお願いした。これなら内装へのダメージも少なくて済む…はずだった。
だがしかし、なかなか思うようにならないのが現実だ。ピラーの形状も独特なためか、挟み込みだけでは強度が足りず…取付担当の判断でピラーに穴を開けてネジ止めする事になった…と後から聞いた。

まさかのネジ止め加工(しかも処理が荒い)


できれば個人的趣向から思いっきり外れるこの手法だけは避けたかった。てか穴開けるなら最初に言ってほしかったというのが本音だ。
ボールカメラ取付に関しては事前に承諾していたし、万が一元に戻す際の費用も把握した上で了承した。元々FIAT500の部品を流用しているので、部品供給もしばらく大丈夫と踏んだ。しかしピラーカバーはそうではない。既に生産中止になっているので、部品供給も早めに手を打たないと元には戻せない。でもやってしまった事はしょうがない。仮にダッシュボードに糊付けして、最悪ダッシュボード交換になってしまうよりはマシかと思う事で納得した。ピラーカバーの値段今度聞いておこう。

さてここでサイドカメラのレビューを少しだけ。

変わり映えしない写真ですみません。
変わり映えしない写真で本当にすみません。

サイドミラーと比較するまでもなく、右斜め後ろの死角が消えている。更に右折時もこれまではできるだけ左に大回りしていたが、右斜め後ろが広範囲に見えるので安心感が増した。

ディーラーで受け取り、すぐにテストドライブ。運転中に右下の視界に違和感を感じ、赤信号停止時に確認したところ…

なぜか配線が⁉︎

配線がご覧の通り。
慌ててディーラーに戻り、処理してもらう。原因は「モニタかレーダーのどちらかを選ぶ」と伝えたつもりが、「どちらも付ける」と伝わっていた様だ。なので配線をそのまま残しておいてくれたらしい。ちゃんと再処理して頂き、帰路へ。ところが今度は助手席からガチャッという異音。フロアにモニタのステーらしきものが落ちているではないか⁉︎ モニタの位置に変化はないが、確認のため再びディーラーへ。再確認してもらったところ、不使用の予備ステーが、箱から出されたまま助手席に置かれていて、それが落下したと判明。「使わなかったパーツをそのままにしとく?普通?」と少しイラッとしたが、そもそも受け渡しの時に、ちゃんと撮影を聞いた上で、最終確認しなかった自分のミスと言い聞かせて、クレームは控えた。

しかしながら今思うに連絡もなしにピラーに穴を開けられた件も含めて、やはりクレームは入れておくべきだったと少し後悔している。
まだまだ日々勉強の毎日だ。今回はここまで!

最後までお付き合い頂き、誠にありがとうございます!

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