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『おこめサテンとシープボア908ベスト』

『45R  おこめサテンとシープボアの908ベスト』

そうなんです。マフラー買ったときに見てしまったんです。これ好きそうっ!(店員さんではないですが接客上手な人に)と見せられたのは、ほんとうに好みのVEST。いわゆるチョッキだ。またの名をジレとも言う。ここではチョッキで統一しよう。その言葉に言われるがまま、着てみるか、と試着した僕は、軽い気持ちで着たことを後悔してしまった。あぁ、悩みの種が増えた。いや、これは悩んでいるのか?悩むフリして心の中では決めてしまったのかもしれない。そのくらい、グッときたのだ。それは同時に後悔したのではなく、ちょっとニヤッとしてしまったのだ。

このチョッキは、天然インディゴで染められたサテン生地の面とボア地の面とのリバーシブル仕様。僕自身、リバーシブルのアイテムは、気に入った片面しか着なくなってしまう傾向にあるんだけど、このチョッキは両面どちらのデザインも素敵で逆に選べないくらいに気に入ってしまった。

ただ、最近の僕は買うものにはとても慎重だ。この日はマフラーを買ったので、チョッキの予定はない。次来たときにでも。。と見送った。よく見送った。ただ、見送ったは最後。目の裏には焼き付いている。いろんなコーディネートがこーでねーととリトルホリが妄想という映像で見せてくる。囁いてくる。刈り上げて短い髪の後ろ髪を引っ張る。薄くなってるからやめてほしい。もはや後頭部をつねられてる。その結果この日の夜。僕は風邪をひいた。早めに寝たが、熱が出て1時間に1回汗で濡れた寝巻きをきがえ、いつもの治し方で回復したが、僕の風邪を彼女が移ってしまうという最悪な事態を招きながらも治した。

その週の珍しい平日休み。風邪を克服した僕は45R へ向かっていた。

熱を出してまで考えた合わせをして向かった。

迷いはなかった。

試着してゴーだった。

その日のランチは僕の大好きな、笹屋(いろは横丁)タンメンを食べに行き、さっそくチョッキを合わせて帰路についた。服ってすごいなぁ。こんなに人のテンションを上げるとは。。熱まで出させるとは。。

当分、このチョッキをひっくり返して着てると思われます。


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