台湾人から学ぶこと

★むしコラム「台湾人から学ぶこと」

 本日、台湾からフランスに戻って参りました。いつものことながら、ひどい時差ボケに悩まされています。時差ボケ解消の良い方法をどなたかご存知でしたら、教えていただけると嬉しいです。

 この年末年始、台湾には合計で19日間滞在しました。今回の滞在中、クマムシさんのことで、色々と面白い展開が台湾でできそうな手応えも得られました。今後が楽しみです。

 前のメルマガでの予告通り、今回は台湾と台湾人に関する話を、自分の経験もとにお伝えしたいと思います。はっきりいって、台湾にまつわる興味深い話のネタはたくさんあって困るくらいなのですが、ここでは私たちにとって参考になる、台湾人の行動パターンや考え方について紹介します。

 日本人と異なり、台湾人の海外志向は非常に高いものがあります。台湾人が日本好きなのは有名ですが、実は台湾の富裕層や高学歴層は、こぞって海外に留学したり働きに出ることが多いです。これは、富裕層や高学歴層(の親)には次のような考えがあるからです。

 台湾は人口が2300万人ほどで、日本の人口の5分の1以下ということもあり、彼らは自分の子どもが国内で頑張ってもたかが知れていること、そして、世界のどこでも通用するような人間になる必要があると考えています。この考えの根本のところには、台湾が独立国家としてオフィシャルに認めていない国々が多いという、政治的なシチュエーションも関係しているでしょう。

 台湾人の富裕層は、子どもを国内の難関大学に入れ、卒業後に欧米(アメリカ、カナダ、イギリスなどがメイン)の大学院に送り込む、というのが王道パターンのようです。

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