模擬授業8「一次不等式の解法」
2003年3月27日(木)、TOSS中高東京サークル第4回例会での、模擬授業5分。
東京書籍『数学Ⅰ』p42、例5
模擬授業
全体を見る。教体を正す。
指示1 42頁、「2 一次不等式の解法」。例5を指で押さえます。
全員が押さえてなかったら、時間調整のため「例5 x-4<5」と教師が読む。
指示1 不等式x-4<5をノートに書きます。
「書けた人は書けましたと言います。」
指示2 みんなで読みます。「不等式x-4<5を解くには、」、さんはい。
「不等式x-4<5を解くには、左辺の-4を右辺に移項して」「はい。」
発問 左辺の-4をどうするのですか。
列指名。「右辺に移項します」
発問 何を移項するのですか。
列指名。「左辺の-4です。」
指示 赤鉛筆で、左辺の-4を四角で囲みます。
指示 左辺の-4を右辺に移項した式を書きなさい。
みんなで言います。「x<5+4」
指示 赤鉛筆で、+4を四角で囲みます。矢印で結びます。
指示 x<何ですか。続きを書きなさい。
みんなで言います。「x<9」
指示4 問4。(2)ができた人は見せにきなさい。
(2)、(4)でノートチェック。(4)が早くできた生徒から板書。
模擬授業「一次不等式の解法」のテープ起こし。
教科書42頁、「2 一次不等式の解法」。例5を指で押さえます。
プリントをとりに行く人、押さえられてない人がいた。
押さえてない人がいます。
全員指で押さえたことを目で確認。
押さえている人を誉めなかったため、介入。
すばらしい。はい、全員押さえました。
不等式x-4<5、みんなで読みます。「不等式x-4<5を」、さんはい。
「不等式x-4<5を解くには、左辺の-4を右辺に移項して」「はい。」
まず、えー、すいません。
詰まった。
不等式x-4<5をノートに写しなさい。
書けた人は、書けましたと言います。
「書けました。」
早い。
板書。
はい、左辺の-4をどうするのですか。金子さん。
発問から指名までが早すぎるため、介入。
「右辺に移項します」
はい、その通り。
発問 何を移項するのですか。山本さん。中川さん。
「左辺の-4です。」
その通り。
指名ではなく全員に答えさせたほうがいいので、介入。
右辺の-4を赤鉛筆で四角で囲みます。
「今、右辺と言いました。」
間違えました。左辺の-4を赤鉛筆で四角で囲みます。
「書けました。」
早いですね。
板書。
板書しながら「早いですね。」と言ったので、介入。
はい、左辺の-4を右辺に移項した式を書きなさい。
「どこに書くのですか。」
次の行に書きます。
書けた人は、書けましたと言います。
「書けました」
はい、いいですね。
はい、みんなで式を言います。x<、さんはい。
「x<4+5です。」
はい、ですまで言えていますね。
-4を移項しました。移項したら、何になりましたか。澤田さん。
「+4です。」
その通り。
赤鉛筆で四角く囲みます。
「何を囲むんですか。」
+4です。
「ノートの書いたものですか。」
はい、ノートに書いたものにやってください。
質問が多いので、介入。
x<何ですか。続きを書きなさい。
みんなで言います。x<、さんはい。
x<9です。
はい、その通り。できた人は、赤鉛筆で丸をつけときます。
検討。介入あり。
1.「押さえてない人がいます。」で、すぐ次にいってしまうと押さえてる人はさみしい。(中川とも子氏)
2.発問の後の指名が早い。2人だけの関係を作ってしまう。(山本雅博氏)
3.発問1、2は全員に答えさせて、ぽんぽんいったほうがいい。(山本雅博氏)
4.「早いですね。」と言うとき、黒板を見ていた。生徒を見ていない。(中川とも子氏)
5.質問が多く出るということは、指示が明確でない。検討が必要。(山本雅博氏)
6.ジャンプが大きい。(中川とも子氏)
7.言わせて書かせる、言わせて書かせるでリズムを。(山本雅博氏)
8.教科書右上の四角で移項を扱うとよい。(中川とも子氏)
分析・自評
1.指で押さえさせるとき、押さえてる生徒と押さえてない生徒との両方への配慮が必要。
2.発問の後の指名が早い。なかなか直らない。普段からかなり意識して、間をつかみたい。
3.全員が答えられるところは、全員に答えさせる。
4.板書のときに、生徒から目が離れる。板書の工夫が必要。
5.質問が多く出ないように、指示を明確にする。とりあえず発問をしたときに、質問が多い。思いつきで発問しない。
6.書かせてから言わせるのではなく、、言わせてから書かせる。
7.移項を扱わないならまるっきり扱わない。扱うなら、教科書右上の四角で移項を扱う。
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