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模擬授業42「球の体積」(2)

模擬授業

2005年10月1日(土)、はなみずき例会での模擬授業。


東京書籍『数学Ⅰ』p138,139

1.球の体積


発問1 水のはいった/円柱です。底面の半径は/何ですか。さんはい。

「rです」「そのとおり」

発問2 球を沈めます。球の半径は何ですか。はい。

「rです」「そうだ」

発問3 水位は、水の高さは/どれだけ高くなりましたか。

「4r/3です」

指示1 高くなった水の部分を赤鉛筆で塗りなさい。

机間巡視。「ていねいだね」「ふちまでしっかりなぞってる」

発問4 球の体積と等しい円柱を、指で押さえてごらん。その円柱の半径は何ですか。

指名「rです」

「高さは」「4r/3です」

指示2 半径rで高さが4r/3の円柱を指で押さえた人?

挙手で確認。「すばらしい」

発問5 円柱の体積は/底面積×高さです。rを使った式は、何×何ですか。ノートに書きなさい。

「r^2π×4r/3です」(「πr^2×4r/3です」)
「簡単にします。さんはい」「4πr^3/3」

発問6 半径rの球の体積Vは何ですか。

2.問10


説明1 右のページ。一番下。問10。右図の、さんはい。

説明2 円錐と球と円柱の体積比を求めます。円錐の体積は2πr^3/3です。

発問7 半径rの球の体積は何ですか。

「4πr^3/3です」

説明3 円柱の体積は2πr^3です。

指示3 比を簡単にします。πr^3でわると、2/3:。続きを書きなさい。

「2/3から。2/3:、さんはい」「2/3:4/3:2です」

発問8 比を簡単にします。なにをかけますか

「3です」

「3をかけてごらん」「2:4:6です」

「簡単にしてごらん」「1:2:3です」

説明4 この関係を発見したアルキメデスのお墓には、円柱と球が刻まれているそうです。

検討


1.問10は読ませないほうがよい(水谷美穂子氏)
2.体積比のとき、「ノートに書きなさい」がないから、書くのか、書かないのかわからない(前川孝志氏)
3.球の体積から急に問10になぜ飛ぶのか。問10を球の体積の下に持ってくる(野口敦広氏)

分析


1.問10は生徒に音読させず、教師が範読するか、「円錐と球と体積があります」と教師がさらっと言う。
2.球の体積比のとき、「半径rの球の体積はなんですか。ノートに書きなさい」をいれる。
3.どこまで机間巡視をするか、何を指名で答えさせるのか、全員で答えさせるのかまで明確にする。

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